学園異能の日常系ヒロイン

  • キャラクター関係論
    • 主人公が内部と外部の端境にいる境界的な存在であるか。
    • 主人公はその境界性により内部と外部への移動を反復し続けられるか。
      • 上記に関連して、主人公は内部と外部の双方にそれぞれ心理的な愛着やこだわりを抱いているか。
    • それぞれ内部と外部を象徴する、主人公に取って重要な存在(具体的にはヒロインや友人や家族など)はいるか。
      • このバランスが主人公の内部=外部反復運動の原動力となる。また、成長の契機ともなる。
    • 最終的に主人公はいかなるスタンスを選択する/させられるのか。
      • 内部・外部・境界からなる立ち位置と、成長・挫折・現状維持からなる成長性の二軸により分類可能。しかしこのどこに位置するのが現代学園異能らしいかについては論を待つ。個人的には「内部・成長」あるいは「内部・挫折」であればあるほど現代学園異能度が高まると思う。
  • 物語性
    • 「外部」から訪れるのは「危機」であるか。
      • 「危機」であれば現代学園異能度が高まる。なおかつ「成長や救済の契機」でもあればさらに良い。
    • 「内部」にあるものは「護るべきもの」あるいは「得られるべきもの」であるか。
      • 「護るべきもの」「得られるべきもの」があるあるいは発見されると現代学園異能度が高まる。

BLUE ON BLUE(XPD SIDE)-現代学園異能の分類項(試行・メモ)
http://d.hatena.ne.jp/crow_henmi/20060409#1144603639

 これを見て思ったのですが、異能ヒロインの対極として「内部」を象徴するような日常系ヒロインがいると物語を動かしやすそうですね。ぱっと思いつくのが次のようなキャラクター。

 特徴は

  • 異能能力を持たない。
  • 「外部」の存在を知らない。知っても積極的に関わらない。
  • 器量良し。社交的。
  • 異能ヒロインと性格、特技がだぶらない。
    • 異能ヒロインがツンデレなら日常系ヒロインは素直(素直クールという用語があるようですが理解できていないのでパス)。
    • 日常系ヒロインの料理が鉄人級なら、異能ヒロインの料理は殺人級。(これで異能ヒロインを窮地に追い込む。)
  • 主人公とは片想い。日常系ヒロインが主人公を好きな場合は、異能ヒロインをライバル視。

 異能ヒロインの引きたて役と言ってしまえばそれまでなのですが、キャラクターとして作り込めば異能ヒロインと合わせてダブルヒロインになるし、日常系ヒロイン単独でもある程度読者を引っ張ってくることが可能だと思います。

 元祖は「デビルマン」の牧村美樹……かな?