涼宮ハルヒと阪神淡路大震災についての邪推をとりとめもなく

<2008/12/15追記>

 以下のエントリ内容は、私がまだほとんど谷川流作品及び阪神地区について知識がない時期に書いたもので、結果的に大部分は間違いを含んでいました(今でも知識に乏しいですが(汗))。

 しかしその後、私は「涼宮ハルヒ」の姉妹作とも言える谷川流さんの「学校を出よう!」についての舞台探訪を重ねるうちに、やはり「涼宮ハルヒ」は阪神・淡路大震災と関わっている可能性があると考えるに至りました。それについては改めて「震災ハルヒ仮説・概要」に書いてあります。<2008/12/15の追記ここまで>

 "卒業生である原作者の谷川流さんと、角川書店?の取材陣合わせて10名程度の団体が昨年7月、試験が終わって午後の授業が無い時に訪れて、震災後校舎がどう変わったかを見たい、ということで取材していった"
 …という経緯だったようです。


神奈井総社@rNote-某校内の様子 その4
http://kanai.dw.land.to/diary/2006-06-25a.htm

 TVアニメ版「涼宮ハルヒの憂鬱」の舞台設定には谷川流さんの意向が強く反映しているようですが、そのなかで谷川流さんは阪神淡路大震災前の風景を意識されているようですね。そう言われれば思い当たる節がいくつかあります。

※以下の文章は私の邪推が多く含まれており、十分な検証ができておりません。そのつもりでお読みください。

  • 慰霊碑&図書館

 西宮市奥畑に西宮市が建てた震災慰霊碑があります。

<2008/6/7追記>
 上の写真の慰霊塔は震災慰霊碑ではありませんでした。訂正いたします。
 下の写真が「阪神・淡路大震災西宮市犠牲者追悼之碑」です。上の慰霊塔と同じ「西宮震災記念碑公園」内にあります。

<2008/6/7の追記ここまで>



 この慰霊碑は「ハルヒ」の舞台モデルの真っ只中にあるものの、作中には登場しません。しかしそこに展示されている写真を見ると

ハルヒの舞台のモデルはまさに震災被災地だったことが分かります。上の写真の左上が「退屈」で野球をやった西宮中央運動公園の体育館、右下が長門の利用する図書館の入口部分ですね。


西宮市立中央図書館入口(2006-7-2追加)



西宮市立中央図書館(2006-7-2追加)

 長門が登録する図書館のモデルは原作の「憂鬱」を読む限り西宮市立北口図書館のように見えます。しかしTVアニメ版では西宮市立中央図書館をモデルとして登場します。そしてTVアニメ版設定用の取材と同時期に執筆されたと思われる「陰謀」でも、図書館は桜並木のある川沿いの公園(モデルは夙川公園)近くに設定されており、北口図書館よりも中央図書館に合うようになっています。

 なぜ図書館のモデルが北口図書館から中央図書館に変更された(ように見える)のでしょうか。私は北口図書館が震災後に建てられたものであるのに対し、中央図書館は震災前の建築だからではないかと邪推しています。

  • 商店街(2006-9-5訂正)

 TVアニメ版「朝比奈ミクルの冒険」に登場する「祝川商店街」のモデルは尼崎中央商店街ですが、アーケード入口の看板は震災前のものであることが各所で指摘されています。

 TVアニメ版「朝比奈ミクルの冒険」に登場する「祝川商店街」のモデルは尼崎中央商店街ですが、登場するアーケード入口の看板は改修前のものです。この看板は平成17年度、つまり2005年度に改修されたものだということが分かりました。震災とは関係ありませんでした。訂正いたします。


尼崎中央商店街のアーケードを改修した株式会社八洲のサイト。改修前と改修後の写真が並べられています。
http://www.jp-yashima.com
http://www.jp-yashima.com/works/ama1.html


全国商店街振興組合連合会のサイトにある株式会社八洲のコーナー。平成17年度に尼崎中央商店街を改修したことが書かれています。
http://www.syoutengai.or.jp/related/hard/arcade/yashima/index.html


現在の尼崎中央商店街アーケード入口(2006-7-2追加)



震災前の尼崎中央商店街アーケード入口。嬉しいことに入口手前の「寺町案内板」に往年の姿が残されています。(2006-7-2追加)

 TVアニメ版「朝比奈ミクルの冒険」で朝比奈みくるが投げ込まれる池のモデルは高座町の新池です。しかし一見して実在する新池とTVアニメ版「朝比奈ミクルの冒険」の池には明らかな違いがあります。新池の手すりは釣りデッキの先端までありますが、TVアニメ版の池には釣りデッキの先端部分に手すりがありません。

 ところが震災直後に撮影された写真では、不鮮明ですがデッキ先端部分に手すりがないように見えるのです。

 ただし、さらに以前の写真ではデッキ先端まで手すりが確認できるものも存在するので、地震で手すりが損壊したのかも知れません。

(以下、池の手すりについて追記)

 この手すりも平成17年度、つまり2005年度に改修されたものだということが分かりました。西宮市のサイトに平成17年度に「新池野鳥観察デッキ補修工事」の入札が行われた記録が残っています。

 そして改修前は木製の手すりだったのですが、震災前も震災後もデッキ先端まで手すりがありました。つまり手すりの形状は震災とは関係ありませんでした。訂正いたします。


西宮コミュニティ協会の地域情報誌「宮っこ」1994年8月号10ページ。震災前の新池のデッキの写真あり。手すりは木製で先端まであります。
http://miyakko.nishi.or.jp/MIYAKKO-SYSTEM/Found_Page?gou=164&areacd=0&page=11&previous=previous


西宮市の水路いろいろ紹介。最近のものと思われる新池のデッキの写真あり。手すりは木製で先端まであります。
http://www.nishi.or.jp/homepage/kasen/suirosyoukai.html

  • 鶴屋邸

 私は鶴屋邸のモデルは震災前後まで甲陽園にあった料亭「甲陽園つる家」だと勝手に思い込んでいるのですが、この妄想が当っているとすると鶴屋邸は震災前の光景を再現したものである可能性があります。


 ただし、私は「涼宮ハルヒ」の作品内容が阪神淡路大震災の影響を受けているとは思いません。谷川流さん自身が学生だった頃の光景を再現したいのではないでしょうか。と言いつつ長門のマンションはかなり新しいですが。