ダ・ヴィンチのラノベ特集年表にホワイトハートがある理由を考える

コバルトとC・NOVELSはどこへ消えましたか? 講談社X文庫の創刊まで載っているリストで、女性向けは外したとかいう言い訳は通りません。


この年表はダメだ - とくめー雑記(更新記録)

 件の「ダ・ヴィンチ」2008年4月号24〜25ページの年表「ラノベ人気の本当の理由」を見てみたのですが、これは少女・女性向けレーベルが「X文庫ホワイトハート」「ルルル文庫」の2つしか取り上げられておらず、かつ、その2レーベルを含む少女・女性向けレーベル作品が1つも取り上げられていないので、そもそも少女・女性向けレーベルの作品は対象外なのではないでしょうか。

 では何故「X文庫ホワイトハート」「ルルル文庫」が不自然に年表(&編集部への取材記事)に入っているかというと、

    • 「ルルル」は特集の前に広告が載っているから
    • ホワイトハート」は特集の後に広告同然の記事があるから

でしょう。スポンサーになったから記事になっているのか、記事になったからスポンサーに付いているのか前後関係は分かりませんが。ノベルズレーベルで「トクマ・ノベルズEdge」が唯一年表に入っているのも、多分、31ページに広告があるからです。その割には2000年のデュアル創刊ラインナップである「ぼくらは虚空に夜を視る」が1999年刊とされていたり、「Edge」の横に「新潟県中越事件」(「地震」の誤記)とあったり、徳間近辺でミスってますけれども。

「デュアル創刊」と「ぼくらは虚空に夜を視る」のミスは普通に年表を作っていれば気付くと思うので、最後に慌てて追加してチェックからもれてしまったものかも知れません。

  • 追記

 2000年創刊の「デュアル」の「ぼくらは虚空に夜を視る」が1999年刊になっている件ですが、年表の参考文献となっている新城カズマさん著『ライトノベル「超」入門』P281の年表で1999年刊と誤記されており、これをそのまま持ってきてしまっているようです。

ぼくらは虚空に夜を視る (徳間デュアル文庫)

ぼくらは虚空に夜を視る (徳間デュアル文庫)

 ちなみに新城さんの年表には

ライトノベル完全読本』(日経BP)所収の「ライトノベル30年史」(執筆:三村美衣)などを元に加筆・修正


新城カズマライトノベル「超」入門』P294

と書かれていますが、三村さんの年表では「虚空」は2000年刊となっているので、これは新城さんが間違えてしまったのですね。

  • 関連

 記事と広告の関係は、安眠練炭さんの方がずっと先に気付かれていたようですね。