大塚英志さんが目指すのはあくまで「モダン=近代」のやり直し

小説トリッパー」2007年秋季号
http://opendoors.asahi.com/data/detail/8378.shtml
大塚英志さんの評論『サブカルチャー/文学論「構造しかない、という節度」』が掲載されています。

 終盤に東浩紀さんの「動物化するポストモダン2」に対する返答が書かれていますが、かなりそっけないです。基本的には「ジャパニメーションはなぜ敗れるか」から大塚英志さんの意見は変わっていませんね。ただし見方によっては東さんが「SIGHT」等で書いている「海外でも通用するオタク言説はないのか」という問いかけに対するまっとうな回答とも言えるかも。大塚英志さんにとっては「オタク文化の中で海外でも受け入れられているのは、構造だけだよ」ということなのでしょうか。

SIGHT (サイト) 2007年 10月号 [雑誌]

SIGHT (サイト) 2007年 10月号 [雑誌]