シェ・イノウエの「合格マドレーヌ」
「SOS団in西宮に集合よ!」の栞ラリーで、面白かったことの紹介です。
栞ラリーの参加店舗の1つ、西宮市南昭和町の「西北菓子工房 シェ・イノウエ」さん。
このお店の名物に「合格マドレーヌ」というものがあるのですが、
なぜか朝比奈みくるのPOPが立っています。
ちゃんとPOPのみくるも「合格マドレーヌ」を持っています。
このPOPも「鶴弥珈琲」さんのものと同じく、ミサキズムさんの製作。11/10の閉店間際に設置されました。
ミサキズムさんのツイッターはこちら。
お店の写真と合成した公告(?)もあり。
店員の方は「来年の栞はこれで良いんじゃないですか」と冗談半分で言われていました。
なお「合格マドレーヌ」は期間限定品ではありませんので、「SOS団in西宮に集合よ!」の終了後も置いてあるそうです。POPはどうするんでしょう?
鶴弥珈琲の「鶴弥ブレンドオリジナル」
「SOS団in西宮に集合よ!」の栞ラリーで、面白かったことの紹介です。
栞ラリーの参加店舗の1つ、西宮市樋之池町の「鶴弥珈琲」さん。
そこで売っているのが期間限定商品「鶴弥ブレンドオリジナル」です。
ファンサービスで鶴屋さんのフィギュア(「ねんどろいどぷち」の操り人形バージョンかな?)が出迎えてくれます。なんでも、店主の方が中古を苦労して入手されたとか。
[rakuten:surugaya-a-too:15196000:detail]
鶴屋さんが持っているのは、コーヒー豆を入れる袋です。この袋も、通常とは色が違う特製のものだそうです。
と、書いていたら、「鶴弥珈琲」さんのフェイスブックにPOP追加の記事が挙がっているではありませんか!
これは、もう一度行かなければなりませんね。
-
- 2012-11-11追記
11/7頃に鶴屋さんのPOPが追加されました。このPOPの鶴屋さんもコーヒー豆を入れる袋を持っています。
POPを製作されたのはミサキズムさん。
ミサキズムさんのツイッターはこちら。
「SOS団in西宮に集合よ!」栞ラリーコンプリート
「西宮まちたび博2012」の一環として、2012/10/27〜11/11に行われている「SOS団in西宮に集合よ!」の栞ラリー「西宮の回遊」に参加してきました。
西宮各地の背景に「涼宮ハルヒ」シリーズのキャラクターをあしらった栞25種類を西宮市内25店舗で用意しており、店舗ごとの獲得条件をクリアすれば、栞をもらえるというラリーです。別に全部集める必要はないのですが、全部集めました(爆)。
11/4時点で約30名の方が全25種類を揃えられているそうです。11/10時点で全種類を集められた方が50名を超えたそうです。
- 他に栞コンプリートを表明されている方へのリンク
京都御所承明門 - 「蜻蛉迷宮」第7話ロケ地
- 作者: 菜住小羽,谷川流,武田日向
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2009/12/18
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 20回
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谷川流さん原作、菜住小羽さん作画のコミック「蜻蛉迷宮」第2巻、第7話に登場する建物のモデルと推定される、京都御所承明門の写真を撮ってきました。
上:「蜻蛉迷宮」第7話3ページ目1コマ目
下:京都御所承明門(2011年11月3日撮影)
中央部の柱2列が省略されていますが、承明門がモデルと見て、まず間違いないでしょう。
実は上の写真は承明門を裏側(北側)から撮影したものです。表側(南側)からだと、承明門の南に建っている建礼門が近くにありすぎて、こういう引きのアングルで見ることはできなかったのです。
しかし菜住小羽さんの描かれた画では、承明門の向こうに、南側の建礼門ではなく、承明門の北側に建つ紫宸殿らしき建物が見えます。広角レンズを使うと、表側(南側)からでもこうした引きのアングルで撮影することも可能なのでしょうか。
表側(南側)から、無理矢理撮影して繋ぎ合わせたパノラマ写真。でもこの方がコミックの雰囲気に近い?
谷川流の暗号 - 「学校を出よう!」に秘められた阪神・淡路大震災からの復旧の記録
学校を出よう!―Escape from The School (電撃文庫)
- 作者: 谷川流,蒼魚真青
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2003/06/01
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 118回
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- 作者: 谷川流,蒼魚真青
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2003/08/01
- メディア: 文庫
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学校を出よう!〈4〉Final Destination (電撃文庫)
- 作者: 谷川流,蒼魚真青
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2004/03/01
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 17回
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- はじめに
谷川流さん著、電撃文庫刊「学校を出よう!」シリーズにおけるキャラクターの移動が、阪神・淡路大震災後の鉄道路線復旧を反映して書かれているのではないかという仮説を披露いたします。
ただし、仮説の根拠を逐一説明していきますと大変膨大な文量になってしまうため、今回はかなりはしょります。詳しい根拠については、可能であれば、追って発表していきたいと思います(できるかなぁ……汗)。
- 概要
「学校を出よう!」シリーズは2012年7月現在で1〜6巻が刊行されています。このうち1巻、2巻、4巻で、キャラクターが鉄道を使って移動する展開があります。しかし具体的な地名・駅名は作中に出てきません。また、何月何日であるかは、1巻が5月20日頃、2巻が6月10〜13日、4巻が8月半ばであることが作中で描写されていますが、具体的な年までは書かれていません。
ここでは、谷川流さんが西宮市出身で、阪神・淡路大震災の被災した経験があることを踏まえて、
と仮定し、作中のキャラクターの移動経路に当てはめてみます。
- 震災直前の西宮〜神戸間の鉄道路線
最初に、阪神・淡路大震災直前における、西宮〜神戸間の鉄道路線について簡単に説明いたします。
西宮〜神戸間には、JR神戸線、阪急神戸線、阪神本線が通っています。ちょっと分りにくいですが、神戸市街地の中心は「三宮」駅です。阪急と阪神は神戸高速鉄道東西線を介して山陽電鉄本線と直通運転を行っています。
- 1巻(5月20日頃)
震災後、1995年5月20日頃の西宮〜神戸間の鉄道は次のようになっていました。
JR、阪急、阪神、神戸高速鉄道、山陽電鉄は震災時にすべて運休しましたが、5月20日頃の時点ではJRのみが全線復旧していました。
この路線図に、1巻中盤での高崎兄妹の推定移動経路を重ねてみます。
高崎兄妹は1つの路線を使って移動していると記述されています。よって唯一全線復旧しているJRを使ったものと推定します。
高崎兄妹は最終的に陥没した交差点を目撃するのですが、その交差点は、地下式駅の陥没により長期運休した神戸高速鉄道東西線の大開駅がモデルであると仮定します。大開駅は1995年5月20日頃、復旧工事のために駅の上に位置する交差点から開削している状態でした。高崎兄妹は大開駅にはJRの兵庫駅から歩いて行ったのでしょう。
つまり、1巻における高崎兄妹の移動は、
ことを暗示していると考えます。
- 2巻(6月10〜13日)
2巻の前半に相当すると考えられる、1995年6月10日〜11日の段階でも、阪急・阪神はまだ全線復旧していません。
この路線図に、6月11日の神田Aと神田Nの推定移動経路を重ねてみます。
神田Aが最初に向かう、音透湖の実家がある街は、芦屋であると考えられます。阪急では西宮北口駅から芦屋川駅へ行けないので、今津駅で乗り換えて阪神を使います。
また、神田Aが神田Nを目撃する「乗り継ぎの駅」は、阪神の西宮駅であると仮定します。
以前、私はこの「乗り継ぎの駅」は今津駅であるという仮説を出していました。しかし現在は阪神西宮駅である可能性が高いと考えています。
その理由は次の描写です。
神田Nが待っているらしい電車は、自宅のある町とは反対方向へ行くものだった。各駅停車でここまで来て、急行に乗り換え待ちか、神田A自身、あまり出かけることのない方角だ。都市部とも逆方向だし、遊びに行くようなところもあまりなかった。ああ、海があるから夏には海老原姉妹に連れられて行ったっけ。
神田Nは今津駅で阪神に乗ります。今津駅は1995年当時、各駅停車以外はほとんど停まりませんでした。よってある程度遠くに行くためにはどこかで特急・急行等の優等列車に乗り継ぐのが便利なのですが、今津駅から西へ行くのであればその乗り継ぎ駅は西宮駅になります。
またここでいう「海」とは、阪神地区で数少ない海水浴場である「須磨海岸」であると考えます。平時の場合、須磨海岸に行くためには、西宮駅から優等列車に乗り継いで、神戸高速鉄道東西線を経由し、山陽電鉄本線の山陽須磨駅を利用するのが便利だからです。そして「海があるから夏には海老原姉妹に連れられて行く」のは、実はこの後で紹介する4巻での伏線となっているのです。
この後、神田Nが向かうのは、当時の阪神の終着駅、御影駅ではないかと考えています(ここはちょっとまだ自信なし)。
一方、1995年6月12日に、阪急の西宮北口駅〜夙川駅間が復旧し、阪急で西宮から神戸へ行けるようになります。
6月13日に神田A・Bと星名サナエは西宮から神戸港へ行きますが、当然、阪急を使って行くと考えられます。
つまり、2巻における神田とサナエの移動は、
-
- 阪急が全線復旧した。
- 阪神はまだ全線復旧していない。
を暗示していると考えます。
- 4巻(8月半ば)
1995年8月13日、陥没した大開駅を通過すると言う形ではありますが、神戸高速鉄道東西線は全線復旧します。(これに先立ち、山陽電鉄は6月18日に、阪神は6月26日に全線復旧しています。)
これにより、ついに阪急・阪神〜神戸高速鉄道〜山陽電鉄が繋がりました。
上の路線図に4巻終盤の高崎兄妹と、神田・海老原姉妹の推定移動経路を重ねてみます。
高崎兄妹は阪神電車の各駅停車に乗った後、わずかな間だけ、神田・海老原姉妹と思われる3人とニアミスします。
列車が次の駅に停まった。仲の良さそうな三人が真っ先にホームへ降りていく。
このシーン。まさに2巻で神田Aが回想していた「海があるから夏には海老原姉妹に連れられて行く」の再現です。すなわち、3人はこの駅、阪神西宮駅で改札を出るのではなく、各駅停車から優等列車に乗り換えるのです。そして神戸高速鉄道東西線を経由して山陽電鉄本線の山陽須磨駅まで乗り、須磨海岸に泳ぎに行くのです。
一方の高崎兄妹は阪神の各駅停車に乗ったまま神戸港へ向かうのですが、これは2巻で神田・サナエが阪急を使って向かった先と同じとなっています。
つまり、4巻における高崎兄妹と神田・海老原姉妹の移動は、
を暗示していると考えます。
- まとめ
1巻、2巻、4巻で暗示されていると仮定していることを、路線別にまとめてみます。
とりわけ、1巻で高崎兄妹が神戸高速鉄道東西線の復旧作業を見て、2巻で神田健一郎が「神戸高速鉄道東西線を使って海老原姉妹と海に行くこと」を回想するという伏線が、4巻で『「神田・海老原姉妹が海に行くところ」を高崎兄が見守る』という形で回収される点は、実に見事としか言いようがありません。
もちろんそれは、上記の仮説が当たっていれば、の話ではあるのですが。
メモ:「学校を出よう!」を阪神・淡路大震災と関連付ける仮説の準備
谷川流さん著「学校を出よう!」の1,2,4巻における登場人物の移動は、阪神・淡路大震災直後の1995年5月、6月、8月における西宮〜神戸間の鉄道復旧と関連しているのではないかという仮説を、ここしばらく考えています。
この説明のためには、そして自分の考えをまとめるためにも、1995年5月、6月、8月において西宮〜神戸間の鉄道がどう運休していて、どう復旧していたのか、見て分りやすい図が必要です。けれども、どうもWeb上にはそのような便利な図はないようです。自分で作るしかないのか……。
なお、「学校を出よう!」3巻では登場人物が第三EMP学園の学外に出ないので、上の仮説が適用できそうにありません。しかし、下の表のように3巻の作中時間も、阪神本線の全線復旧日と妙に近いです。これは果たして偶然でありましょうか。わたし、気になります。
「学校を出よう!」の作中時間 | 阪神間の主な鉄道の全線復旧日 |
---|---|
1巻:5月20日頃 | JR神戸線、山陽本線:4/1 |
2巻:6/10〜6/13 | 阪急神戸線:6/12 |
3巻:6月末 | 阪神本線:6/26 |
4巻:8月半ば | 神戸高速鉄道東西線:8/13 |
以下、不通区間と復旧日のメモ。
- 月日別
「学校を出よう!2」は1995年6月の話か
- 作者: 谷川流,蒼魚真青
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2003/08/01
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 45回
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谷川流さん著「学校を出よう!2」が、1995年6月を意識して書かれているのではないかという仮説です。
この作品内では月日が6月10日〜6月13日と明記されており、その間に主人公達が何回も鉄道で移動します。そして利用する駅や路線は「学校を出よう!2」についての仮説その3 今津地上駅乗り継ぎ説でほぼ解明済みです。
すなわち、
です。
今回説明します仮説では、このうち
6月13日に西宮北口→神戸三宮に移動する経路
に注目します。
まず次の地図をご覧ください。
6月11日に主人公・神田Aは芦屋に行くことになります。そのため、西宮北口から阪急今津線で今津に向かい、阪神本線に乗り換えて阪神芦屋に行っています。
一方、6月13日には西宮北口から神戸三宮まで乗り換えなしで移動しています。つまり阪急神戸線で西宮北口から夙川・芦屋川を経由して移動したと考えられます。
しかしそう考えると、6月11日の神田Aの移動経路は不自然です。西宮北口から芦屋に行くのであれば、阪急神戸線を利用して芦屋川駅で降りた方が、今津経由で阪神芦屋で降りるよりも、速くて安いのですから。
ではなぜ6月11日に神田Aは阪急神戸線を使わなかったのでしょうか?
私の仮説はこうです。
6月11日時点では阪急神戸線を使って西宮北口から芦屋川に行けなかったからである。
そんな馬鹿なと思われるかもしれませんが、現実にそういう時があったのです。それは1995年6月でした。
次の地図をご覧ください。
阪急神戸線は1995年1月17日の阪神・淡路大震災による被害を受け、とりわけ西宮北口〜夙川間は高架が崩落したために長期間の運休を強いられました。そして西宮北口〜夙川間が復旧して全線開通したのは同年6月12日でした。
つまり「学校を出よう!2」の作中時間が1995年6月10日〜13日であるとすれば、6月11日の阪急神戸線を利用しない神田Aの移動経路に説明が付くのです。
そう考えると、「学校を出よう!2」における次の文は、「阪神・淡路大震災」という隠されたテーマへのヒントなのではないかと思えてくるのです。
「カセツだらけだな。まるで震災直後の焼け野原だ」