イラストが先なのか文章が先なのか
ハー○イ○ニー観察日記-返事です。
http://d.hatena.ne.jp/tdaidouji/20060303#p1
でtdaidoujiさんより、ライトノベルに「キャラ/キャラクター」は適用できます、多分のご返答を頂きましたので、それに対するお返事です。
白状してしまいますと私も「キャラ/キャラクター」のアイデアを使おうとする目的は、すでにあるものを説明するためです。具体的には、ライトノベル論ブームの中でさえ語られることが少ない「スレイヤーズ」を初めとする富士見ファンタジア文庫の長編+短編作品の持つ重要性を言いたいためです。そうしたいのは単に主観的な思い入れがあるからなのですが(爆)、「ファンタジア文庫の長編+短編作品がコミック(or先行する小説?)から取り入れたものが、今のライトノベルにも繋がっているじゃないですか!」と言いたかったのです。私の書いたことがきちんとそういう主張になっているかどうかは自信がありませんが。
とは言うものの「キャラ/キャラクター」のアイデアがライトノベルの今後の作品展開に使えないかどうかについては、まだろくに考えていませんで、自分では結論がすぐに出せないですね。
「まんが・アニメ的リアリズム」が一つの切り口でしかないと言われるのは、その通りだと思います。もっと多角的に見るべきだと思いますが、私は引出しが少ないのでこの類の切り口だけ(しかも受け売り)に留まっています。今後引出しを増やせるかどうかも微妙……。
「探偵」については、ミステリーに対してど素人なのであまり迂闊なことは言わないでおきます。(←逃げ腰)
- 以下、あまり考えがまとまっていないメモ。
イラストが付いているからライトノベルあるいはキャラクター小説なのではなく、ライトノベルだからイラストが付いているという大塚英志さんや東浩紀さんの主張は、私にとっては結構説得力があるのですよね。
仮に「フルメタル・パニック!」にイラストが無かった場合、私が長編のみを読むならば実写のイメージを思い描けますが、短編ならばコミックか特撮のイメージに変換されます。それもデフォルメされたキャラの。短編を読んでまともな実写映像をイメージすることはできないです。そして長編と短編を同時進行で読めば、頭の中で「これは実写では想像しにくい→コミックだろう→コミックで、キャラ/キャラクターを切り替えて想像しよう」と思いそうです。現実にまず目にするのは表紙か扉のイラストなので、イラスト→文章→コミックの順番で想像してしまっていますけれども。
少なくとも私の脳内では、イラストなしのライトノベルの文章からでも、コミックと同様の「キャラ/キャラクター」を想像していることは結構あります。ただし私の場合、二次創作でイラストを描くので、平均的な人よりも無理矢理に文章をコミックに変換してしまう癖がついてしまっているのかも知れません。
なにか全然お返事になっていないかも知れませんが(汗)、私が考えているのはこのような次第です。
し、知りませんわ。「SOS団集合ポイント」なんて
「ハルヒ舞台巡りOFF」の偵察行に行く前に連載最新話はチェックしておこうと、
the Sneaker (ザ・スニーカー) 2006年 04月号
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「ザ・スニーカー」2006年4月号掲載の「涼宮ハルヒの退屈 ワンダリング・シャドウ」第2話を読みました。朝比奈みくるエピソードかと思っていたら長門有希エピソードですね。長門ファンにはたまらない話です。
……と思っていたら終盤の一文に唖然。禁則事項(ネタバレ)になりますので詳しくは書きませんが、そうくるか?そうきますか、谷川流さん!?
なんて視点に凝る作家なのでしょう。