メモ-京都SFフェスティバル2007

 本会企画「東浩紀インタビュー」「ティプトリー再考」「さよならソノラマ文庫」と合宿企画「リアル・フィクションからその先へ」を聞いてきました。以下メモ。

    • 「キャラクターズ」を協作形式にしたのは、キャラクターとしての「東浩紀」が作家としての桜坂洋さんと東浩紀さんから切り離されていく(自律していく)過程を描きたかったため。
    • 朝日新聞社襲撃には「社会を設定している言説空間」を壊す意図が込められている。
    • ひとえに岡本俊弥さんのプレゼンが上手だったです。退屈することなく聞けました。
    • 鳥居定夫さんのPNが「ティプ・トリイ」から来ているとは!
    • 菅浩江さんはパワフルな人だった。
    • 秋山完さんはおだやかで丁寧な人だった。
    • ソノラマ編集部は良くも悪くも、のどかなところだったらしい。
    • 聴衆側の一番前に座っていたスタッフらしき人が開始早々にダウン。いびきをマイクが拾ってしまうので、東さんが頬を叩いて起こそうとするが起きない。塩澤さんが鼻をつまんでもまだ起きない。しまいに別のスタッフの人がひきずってマイクから離していました。
    • 東さん「今何人ネットから見てますか?」⇒桜坂さん「94人です」⇒東さん「100人行ったら、桜坂くんが全裸になります」⇒桜坂さん「なりません!」
    • 休止中の「ギートステイト」は再編中。来年講談社BOXから刊行される見込み。東さん「桜坂くんが書いてます」⇒桜坂さん「まだです」
    • 「キャラクターズ」も本として刊行する動きがある。
    • 新城さんはすでに新作を書き終えていて、大作であるとのこと。新城さん「その前にハヤカワさんからもお話があったのですが、今そこで塩澤編集長がにらんでいますが、次はハヤカワで書きます」
    • 新城さんと円城さんは塩澤さんと次作について打ち合わせをする予定だったらしい。が、塩澤さんは途中で眠ってしまい、新城さんと円城さんがどうしようと途方にくれている。⇒次の日に打ち合わせたようです。
    • 東さん「印刷等の技術の発達で二次創作市場が成立したが、その前からキャラが立つ想像力はあった」
    • 桜坂さん「聖地巡礼はキャラの拡散を乗り越えようとしている行為かも知れない」⇒キャラが拡散して消費される一方で、『聖地巡礼』という舞台の具体的なリアリティが求められることもあることに注目されていました。聖地巡礼をする人は少数派なのでそう簡単には結論が出せないと思いますが、とてもユニークな考え方だと思います。