キャラクターとナラティブ

 だいぶ間が開いてしまいましたがcogniさんへのお返事です。

 ええと、私がだいぶ勘違いをしていました。恐らくcogniさんは「ストーリー」と「ナラティブ」を使い分けられていると思います。それに対して私はそれらを特に区別して考えないで

キャラっぽいかキャラクターっぽいかを決めるのはリアリティーで、そのリアリティーは物語によって注入される

と書きました。(というか恥ずかしながら私は「ナラティブ」という用語を知りませんでした。)しかし「ユリイカ」1月号を読み返してみると、伊藤剛さんはP66で「ストーリー」と「ナラティブ」を区別されていますね。cogniさんの図も「ナラティブ」で書かれている訳ですから、ここは「ストーリー」と「ナラティブ」を区別してみるべきなのでしょう。

 そしてここでいう「ナラティブ」は話型だけではなく、特定の「キャラクター」(というか「キャラ/キャラクター」というべきか)に即した表現を含んだ「物語」のようですね。いや、それだけではないかも知れませんが、「ナラティブ=少なくともキャラクターなしでは成り立たないレベルまで作り込まれた物語」という捉え方だと思います。……この言い方も一方通行的で足りないですね、最初から「キャラクターとナラティブはどちらが先と言うものではない」と言ってしまったほうが良いかも。

 あまり自分の言葉で整理できていませんが、coginiさんの言われる

三項の関係は同時的に生成されると考えたほうがいいでしょう。因果関係ではなく相関関係であり共立関係である、ということです。

については、私が「ストーリー」と「ナラティブ」を区別していないために誤解してしまって、今回改めてcoginiさんの言わんとしていることがある程度理解できたかな、と思っています。

 3/17に追加された「robustness」「intentionality」を含むモデルに付いては、済みません、今の私にはイメージが浮ばないのでよく分からないです。「これは使えそうだ!」と自分で思えるようになったら使わせて頂こうと考えています。