西宮市南北バスの予算

 同市は3カ月間の事業費を約4600万円と見込み、うち約1200万円は運賃収入で補てんする。残りの3400万円を阪急バスに補助金として出す。
 1、2日の乗降客数は計892人で、1台あたりの平均乗客数は1日11・4人、2日7・2人だった(定員は座席27、立席45の計72人)。同市の試算によると、1200万円の運賃収入を得るためには、運賃650円として1台あたり4・2人以上の乗客が必要という。
 西宮市都市計画部は「多くの人にバスを知ってもらい、まず乗ってもらいたい。黒字を望める路線ではないが、乗客数がどれほど伸びるのか、慎重に推移を見極めたい」としている。


Yahoo!ニュース-毎日新聞-西宮市:“分断地域”結ぶ「南北バス」試験運行 3カ月間、利用者数調査 /兵庫


 採算が合わないと言われていた路線に4社も応募した理由が分かりました。バス会社にとってローリスクなのですね。なにせ西宮市が3400万/4600万=74%の「残り」を「補助」してくれるのですから。

 いや、私は個人的に南北バスを運行して欲しいですよ? 某聖地巡礼に便利ですから。でも上のような数値を見てしまうと、慎重に検討してくださいよ〜、と思ってしまいます。企業単体ではできない公共サービスを提供するのが自治体の役割の1つだとしても。まぁ、西宮市に税金を納めている訳ではないですし、オタクな趣味のためにバス運行を希望している私がとやかく言うことでもないのでしょうが。


  • と言いつつさらに個人的な意見

 私がバス会社の経営者ならば、西宮北有料道路(盤滝トンネル)を通る唯一の路線であることを売りに、神戸市北区岡場駅or三田駅と西宮市街を結ぶバイパスバスを運行したらどうかと考えます。現在の西宮北有料道路の混雑振りを見る限り、1台あたり4.2人なんて軽くクリアできそうです。「それってもはや分断地域のためのバスじゃないやん」というツッコミはなしの方向で。