ハルヒOP冒頭の背景は上ヶ原中の可能性が高い


上:西宮市立上ヶ原中学校校舎を東通用門から撮影
下:TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」OP冒頭の背景を右に17度回転させたもの

 nonkiさんから教えていただきました。

 TVアニメ版「涼宮ハルヒの憂鬱」のOP冒頭に、ハルヒが流星を見上げるシーンがあります。このシーンは「涼宮ハルヒの退屈」収録の短編「笹の葉ラプソディ」を意識したものだと言われています。「笹の葉」においてハルヒは母校の「東中」に忍び込んで校庭に落書きをします(実際に書かされたのはキョンですが)。ということはこのシーンは「東中」が舞台であるはずです。

 原作の記述では「東中」の立地は西宮市立大社中学校とよく一致します。一方TVアニメ版では、校庭落書き事件の新聞記事として上空から見た「東中」が登場します(TV放映時はカットされていたそうですがアニメ雑誌やDVDに収録)が、その校舎と地形は上ヶ原中学校に似ているものでした。

  • TVアニメ版のロケ地は上ヶ原中の可能性大

 では他に「東中」が描写されているシーンはないのか? そう思っていたところ、nonkiさんから「TVアニメのOP冒頭がそうではないか」と教えて頂きました。そして比較してみたのが上の画像です。

 背景に角ばったシルエットが描かれているのですが、上ヶ原中の校舎を通用門から校庭越しに見上げるとよく似た形状になります。もう少し右斜め前から撮影できればほぼ同じシルエットになるでしょう。先述の「校庭落書き事件の新聞記事」と合わせると、TVアニメ版における「東中」のモデルが上ヶ原中である可能性が極めて高くなりました。

  • 「東中」の重要性、「消失」、第二期との関わり

 そしてこの事は、「東中」がただ航空写真から描かれたのではなく、実際に現地をロケして描かれたものであることを示す有力な証拠になります。

 なぜOPの背景に数秒登場するだけの建物が、ロケを元に描かれなければならなかったのでしょうか。その理由は恐らくTVアニメ第二期で明らかになりますので、お楽しみとしてとっておきましょう。

 しかしこんなほとんど誰も気付かないところまでこだわって作ってあるなんて、京アニスタッフ(と恐らくロケをガイドした谷川流さん)って芸が細かいですね。