価値観など変わってしまうものでございます

 ルノワールの描く女性も相当豊満だ*1が、日本で非常に人気の高い画家だ。


*1:もちろん例外もある。たとえばブリヂストン美術館所蔵の「すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢」など。


一本足の蛸 - ルーベンスムンクの違い
http://d.hatena.ne.jp/trivial/20071105/1194269038

 そこでいきなりジョルジェット・シャルパンティエが来るとは思いませんでした。



ルノワール「座るジョルジェット・シャルパンティエ」(1876)


 ジョルジェット・シャルパンティエならば上の絵よりも



ルノワールシャルパンティエ夫人と子供たち、ジョルジェットとポール」(1878)


↑こちらの絵の方が有名だと思うのですがどうでしょう。けれど、この絵は例としてあまり適切ではないかも知れません。手前に描かれているのがジョルジェット、奥に座るのがシャルパンティエ夫人ですが、間に座っているポールは男の子ですから。

 けれどけれど、例としてはこの方がより面白いかも知れません。元々引用もとのエントリーは価値観の話ですからね。ルノワールは女性を多く描いた画家であると同時に、女装の少年も結構描いた画家ですし、それは19世紀後半のフランスでは別に奇特なことではなかったようですし。

  • 追記


ルノワール「じょうろを持つ少女」(1876)


↑この絵もジョルジェット・シャルパンティエがモデルだという説があるそうです。