ライトノベルを紹介する難しさよ(笑)

 2008年上半期ライトノベルサイト杯の暫定集計結果が出ましたね(平和さん、一歩さん、お疲れ様でした)。で、新規部門の得票数1位、2位が僅差で「ベン・トー」「とある飛空士への追憶

ベン・トー 1 サバの味噌煮290円 (スーパーダッシュ文庫)

ベン・トー 1 サバの味噌煮290円 (スーパーダッシュ文庫)

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫)

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫)

なのですが、ここまで傾向の違う作品が上位に並ぶというのも面白いですね。ライトノベルを全く知らない方から「ライトノベルを読みたいんで、今話題の作品を教えてよ」と言われて、何の説明も無しにこの2作を紹介したら一体どういうリアクションが返ってくるのでしょう。

 さらには得票数3位の「碧陽学園生徒会議事録(生徒会の一存)」シリーズも合わせて、

ベン・トー 1 サバの味噌煮290円 (スーパーダッシュ文庫)

ベン・トー 1 サバの味噌煮290円 (スーパーダッシュ文庫)

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫)

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫)

これら3作を最初に読まれた人がライトノベルに対してどういう印象を持たれるのか、なかなかに興味深いところであります。個人的には「ライトノベルって一体何なんだよ!?」と混乱に陥られる可能性が高いと思っておりますが。

 そういう時は「まぁ、ライトノベルにも色々あって、その混沌さこそがライトノベルの面白いところなんだよ」とでも言っておくべきなの……かな(自信なし)。

  • 追記

 無難な考え方は、

    • ライトノベル」はSFやミステリーのような「ジャンル」ではなく、コミックや小説のような「メディア」なので、
    • コミックにシリアスファンタジーや熱血バトルや空気系コメディがあるように、ライトノベルにもどシリアスな空戦ファンタジーや無駄に熱血な食欲バトルや空気系学園ギャグがあるんだよ

というところでしょうか。

 「キャラ/キャラクター」の概念や「まんが・アニメ的リアリズムゲーム的リアリズム」を持ち出して薀蓄たれるのも面白いと思いますが、今回の場合はそこまで難しく考えなくても良いかな、と。