兵庫県、西宮市はハルヒの舞台の防災パンフを作ってはいかが?

ハルヒ、工場萌え…「サブカルは兵庫の宝」 県が構想 - 神戸新聞』を読んでいて思ったのですが……

 兵庫県、あるいは西宮市でも良いのですが、「涼宮ハルヒの憂鬱」の舞台となった場所と、そこの阪神・淡路大震災時の様子を併記した防災パンフレットを作ってみたらどうかと思います。

涼宮ハルヒの憂鬱」の内容が震災と関係しているかどうかは分かりません。私は震災ハルヒ仮説に書いたように関連があるのではないかと疑っているのですが、現時点では推測の域を出ません。真相は作者である谷川流さんのみぞ知るところであります。

 が、それは別として、「ハルヒ」をはじめとする谷川流作品の舞台モデルと阪神・淡路大震災の被災地とが大いに重複していることは事実であります。

 たとえば短編「涼宮ハルヒの退屈」で草野球をするのは西宮市河原町の西宮中央運動公園(市民運動場)内の野球場でして、下の地図の場所になります。

 そして次の震災後の航空写真を見て頂きたいのであります。

国土変遷アーカイブ空中写真閲覧システム CKK9502-C6B-6(1995/11/04撮影)

 くだんの野球場は確かに存在するのですが、もはや野球場という状態ではなく、となりの陸上トラックとともに建物で埋め尽くされています。これらは被災者用の仮設住宅で、当時あの市民運動場には何百人もの人が住んでいたのです。

 市民運動場だけに限りません。「エンドレスエイト」で行く北夙川市民プールにも仮設住宅が建っていたのですし、西宮北高や上ヶ原中学校も損壊した校舎を取り壊して建て直しており、その間は仮設校舎が建っていたのです。ハルヒの舞台というのはそういうところなのですよ。

 阪神地区でも震災の記憶は風化しつつあると言われていますが、ハルヒの舞台と、そこの震災時の様子を併せて示すことは、被災時にどれだけ大変であったかを効果的に伝えられるのではないか、ひいては防災意識を高めることができるのではないか、と思う訳であります。

 いかがでしょう?*1

*1:ツッコミが入る前に書いておくと、チャリティーということで版権元は著作権料を要求しないという方向で。