だから!「ディバイデッド・フロント」は読んでおけと言ったのだ!(←言ってない言ってない)
新潟でお会いした時にまきがいさんが高瀬彼方さん著の『ディバイデッド・フロント』を読まれていて、海燕さんも「『ディバイデッド・フロント』を早く読まなきゃな〜」と言われていたので、私も「『ディバイデッド・フロント』は良いですよ〜」とさりげなく後押ししておきました。で、どうやら海燕さんにはどハマリだったようですね。
いやー、良いんですよ『ディバイデッド・フロント』。シリアスで重いので全然「ライト」なノベルじゃないですし、万人受けするとも思えないですが、逆境に放り込まれた主人公の心理描写と行動に心を揺さぶられます。
以下、私の感想より。
ディバイデッド・フロント〈1〉隔離戦区の空の下 (角川スニーカー文庫)
- 作者: 高瀬彼方,山田秀樹
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2003/05
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実力がありながら知名度を上げるチャンスに恵まれない作家というのは沢山いると思いますが、 高瀬彼方もそういう一人でしょう。 「カラミティ・ナイト」の描写も凄かったけど、この「ディバイデッド・フロント」も鬼気迫るものがあります。 主人公、土岐英次のタイトロープを駆け抜けて行くような決死のアクションと、 ヒロイン宮沢香奈のどうにもならない行き詰まった心理描写、 どちらも賀東招二や秋山瑞人といった人気作家に勝るとも劣りません。
(1巻の感想、2003/10/29)
ディバイデッド・フロント〈2〉僕らが戦う、その理由 (角川スニーカー文庫)
- 作者: 高瀬彼方,山田秀樹
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/04/28
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絶望的な状況にありながら、いや絶望的な状況だからこそ必死に生きる英次や一流や香奈や彩の姿が鮮烈です。 人間というのはぬるま湯の中で腐ってしまうこともあるし、 追い詰められて自滅してしまうこともあるけれど、こんなに強くなれる可能性も持っているのかと感心してしまいました。
(2巻の感想、2004/5/12)
ディバイデッド・フロント〈3〉この空と大地に誓う (角川スニーカー文庫)
- 作者: 高瀬彼方,山田秀樹
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/02
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他の人が何をやっているかなど知ったことではない。 自分は何ができるのか?自分は何をすべきなのか? それに向き合うことこそが大切なんだと、高瀬彼方は必死に語りかけてきます。 銃弾が飛び交う戦場を、血みどろになって這いずってでも教えに来てくれます。
(3巻の感想、2005/4/20)
新潟オフの写真
2008年5月3日〜4日に新潟のオフに参加してきました。参加された方々、どうもお世話になりました。
- 4日に新潟スポーツ公園にハイキングした際の写真です。
案内板。「?」が付いててちょっと自信なさげなところがポイント。
ビッグスワンスタジアム。南側から撮影。
同じくビッグスワンスタジアム。東側からカナール(運河)越しに撮影。パノラマ写真です。
カナール。特に実用的な用途がある訳ではなく、公園のために掘ったものらしいです。海燕さん曰く「新潟らしくない光景」。
かんでたくまさんから頂いたチョコレート。
私のおみやげ、その1。二子玉川の西河製菓店のあんだんご。「暴風ガールズファイト」に登場する和菓子屋のモデルではないかと思われるお店のものです。
おみやげ、その2。甲陽園ツマガリのクッキー「坂の甲陽園通り」。甲陽園は坂が多いですから。
おみやげ、その3。白鹿「西宮の酒蔵通り」。日本酒です。お酒は二十歳になってから。これについてはちょっと説明が長くなるので別のエントリーを書きます。
西宮の酒蔵通り
新潟オフにおみやげで買って行った日本酒「西宮の酒蔵通り」について。
何故このお酒をおみやげにしたかというと、はっきり言ってただのネタです。パッケージのイラストをご覧くださいませ。
イラスト上部にある緑色の丸い山、これは西宮市のシンボル、甲山であります。谷川流さんの「涼宮ハルヒの陰謀」でいうところの「鶴屋山」ですね。そして、その下に描かれている川と両側の桜、これもやはり谷川流作品に繰り返し登場する桜の名所、夙川公園です。
実際に夙川公園から甲山を見るとこんな感じ。
そしてイラストの中央には、夙川に架かる構造物が描かれていますが、これは酒造メーカーが軒を並べる「酒蔵通り」と夙川が交差するところに架かっている「新翠橋」です。
ここにあります。
そう、実は「酒蔵通り」とは西宮市立中央図書館の前の通りであり、「新翠橋」は図書館の横に架かっている橋なんですね。「西宮の酒蔵通り」のパッケージは「涼宮ハルヒの陰謀」でキョンが駆け回る範囲を見事にカバーしているのです。