自然は間違わない。間違えているのはいつも人間の認識なのだ。

名探偵


 ロンドン・ストーリー第一部のAmazon書影を見ていてふと思った。
 私はつまらない先入観にとらわれていないだろうか?
 私は大変な思い違いをしていないだろうか?

 なぜ、この書影がおかしいと思うのだろうか。どこがおかしいのだろうか。自然は間違わない。間違えているのはいつも人間の認識なのだ。キャラが上下逆でも良いではないか。タイトルロゴが上下逆でも良いではないか。そう、

 「ロンドン・ストーリー第一部」は表紙が上下逆に印刷されている本なのだ。

 おお、なんと合理的な推理。これなら何もおかしくない。誰も悪くない。万事OK!世界はHAPPY! Love and Peace Forever! You are My Sunshine!

 しかしその時、浮かれはしゃぐ私に1通の残酷なレポートが届いた。それはファミ通文庫の公式サイトの情報であった。

http://www.enterbrain.co.jp/fb/kikan/033/01/

 無念。「ロンドン・ストーリー第一部」は表紙が上下逆に印刷されている本ではないようだ。こうして捜査は振り出しに戻った。
 しかし、上の思考が無駄だった訳ではない。なぜなら、推理とは可能性を1つ1つつぶしていく作業なのだから。

 つづく*1

*1:続きません。