「読みやすさ」というものが測れたら良いのに
海外で出版されている翻訳ライトノベルは左右どちらに挿絵があるのでしょう?
コミックのレイアウトについて調べていて、凄いサイトを見つけてしまいました。多分有名だと思います。
ネギま!で読む「ネームの文法」
http://t3303.harisen.jp/negima_log06.html
上記のサイトでは「右→左」が流れの方向となっていますが、これは右→左にページをめくっていく場合でして、絶対の法則ではありません。例えば英語圏では本は普通左→右にめくっていくので、流れも左→右になります。コミックの英語版を出す時に、左右反転させることが多いのはそのためでしょう。左右反転させると右利きのキャラが左利きになってしまいますけれどもね!
あ!そういえば海外で出版されているライトノベルは挿絵が左右どちらのページにあるんでしょう?ちょっと気になります。(笑)
そうか、分かったぞ!
「ロンドン・ストーリー第1部」は上下逆さまに読む国で出版されているんだ!(参照:さあよーく考えてみよう!)
ロンドンストーリー〈第1部〉メイベルと人狼 (ファミ通文庫)
- 作者: 秋口ぎぐる,藤原々々
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2002/12
- メディア: 文庫
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ライトノベルにも「読みやすく書く」技法があるのでは?それを評価できないのか?
上記のサイトでも説明があるように、コミックには読みやすくなるようにとても洗練された技法が使われています。で、ライトノベルにも形は違えど、読みやすくするための技法があるのだろうと考え始めています。もちろん普通の小説でも読みやすくする技法はあるでしょうが、もっと違った次元で「ライトノベル特有の読みやすい技法」があるような気がしてきました。
誰から教わったのでもなく天才的に軽くて読みやすい文章が書けてしまう人も中にはいるでしょうが、ほとんどのライトノベル作家は必死に練習することで書けるようになるのだと思います。そのための練習法は体系化されていないかも知れませんが、到達点である「読みやすい技法」についてはある程度体系化されているかも知れません。(専門学校のその手のコースでは教えているのでしょうか?)「リーダビリティ」なんて言葉を意識して使う人もいるのですし。
問題は読む側が、少なくとも私が、「どうすることで読みやすくなっているか」を分かっていないことです。まぁコミックを「読みやすくなるよう洗練された技法」を知らなくても十分楽しんで読めるように、ライトノベルも何も知らなくても読める訳ですが、もし書き手側が「ライトノベル特有の読みやすい技法」を駆使して書いているのならば、読み手側でもそれを評価できたらなぁ、と思うのであります。感覚的なものではなく、体系的に理屈を付けてね。自分で書いていて、「それは本来の楽しみ方じゃないし、内輪受けだ」という気がしないでもないですが。