物語を表現する手段としての漫画と、物語を作ることを分けて考えてみては

REVの日記-『イラスト』を描ける人、『漫画』を描ける人
http://d.hatena.ne.jp/REV/20060123#p7

 
 うーん、物語を表現する手段としての漫画と、物語を作ることを分けて考えてみないとイラストレーターさんに対して不公平ではないでしょうか。

 漫画と言っても、物語を含めて一からやる場合と、脚本家さんと組んだり原作小説をコミカライズしたりする場合がある訳ですから、

物語自作物語他作
表現手段:漫画AB
表現手段:イラストCD

というマトリックスが組めるはずです。すなわち

  • A:物語も考えるし、それを漫画で表現もする。いわゆる通常の漫画作業。
  • B:物語は他人に作ってもらい、それを漫画で表現する。原作付きの漫画の作業。
  • C:物語も考えるし、それをイラストで表現もする。本来のイラスト作業。
  • D:物語は他人に作ってもらい、それをイラストで表現する。挿絵作業。

としてAとC、もしくはBとDを比較するのが、「表現手段としての漫画とイラストの比較」としてフェアではないでしょうか。

 それに一枚もののイラストであっても深い物語を表現することは可能であると、私は思っています。私にはできないけど。(笑)

日に照らされて歩く一人の人間の影の中には、あらゆる宗教の中にあるより、もっと多くの謎がある


ジョルジオ・デ・キリコ