物質化される言葉

一本足の蛸-表裏一体
http://d.hatena.ne.jp/trivial/20060212/1139719879


 私が錯乱している間に安眠練炭さんが「シャミセンは自分の描かれている紙の裏側を認識していると言えるだろうか」の答えを考えて下さいました。うーむ、「この裏=プラカードの裏」と解釈するところまでは考えが及びませんでした。まだまだ私は甘いですね。

問いで取り上げられている絵はおそらくはもともと「ハルヒ」のシャミセンの絵であったのだろうが

 件の「シャミセン」は、もともと何時初出のものだったのかは覚えていませんが、たびたび流用されるカットです。私は「ザ・スニーカー」を順に捨てていってしまうのであまり古いものを持っていないのですが、2004年12月号の特集では既に使われていますね。

がんばって100冊挑戦するにゃ!?*1


ザ・スニーカー」2004年12月号17ページ


 ちなみにこの2004年12月号の特集は「涼宮ハルヒの挑戦」「谷川流の挑戦」「長門有希の100冊」の三部構成なのですが、面白いことに「涼宮ハルヒの挑戦」ではハルヒが「涼宮ハルヒの挑戦」と書かれた垂れ幕(というか半紙?)を掲げており、「谷川流の挑戦」では朝比奈みくるの背後に「谷川流の挑戦 スタート!」と書かれた大きなプラカードが立っています。つまり特集のタイトルがイラストの中に入っているのです。この時に限らず「ハルヒ」の特集では横断幕やらプラカード入りのイラストが描き下ろされることが多く、またそれらが繰り返し流用されます。

 別に普通にロゴを被せてもいいところなのですが、何故かプラカードや垂れ幕を使って言葉をイラストの中に取り込むのですよね。同じいとうのいぢさんのイラストでも「灼眼のシャナ」ではそういうことがないので、角川編集部の意向なのでしょうけれど。

*1:ただし100冊目は「未知の言語で記述されているため解読不能」となっているので、実質99冊です。