耳としっぽの必然性
私は必然性と言うものに多少拘るところがあります。例えばキャラにケモノミミが付いていると「なぜケモノミミなのだろう」と疑問に思ってしまいます。ネコも杓子もケモノミミなのは許せません。いやネコは当然ネコミミでしょうけれど(汗)杓子がケモノミミであるにはそれ相応の理由が欲しいのです。無条件にケモノミミにすれば良いという訳ではないでしょう。ヴィクトリカのスーパードルフィーにとってネコミミなど蛇足に過ぎません。ファンタジアバトルロイヤル編集部はそれが分からんのです(意味不明)。
- 作者: 日日日,三月まうす
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2006/04
- メディア: 文庫
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に登場する殺原蜜姫(さいばらみつき)には少し感心いたしました。
無論、この作品にも必然性……というか整合性に欠ける点はいくらでもあります。たとえば206ページで両腕を失っている相沢梅がトイレに掛け込んだあと一体どうしたんだろうとか思ったりもしたのですが、まーいーじゃないですか、そんな野暮なことを言うもんじゃありんせん。
さて、上の書影のキャラが蜜姫なのですが、大きな黒くて丸い付け耳をして、帯に隠れて分かりませんが細いしっぽも付けています。愛称は「ミッキ」で決めゼリフは
「ちゅーっ★」
です。不覚にもこれだけ材料が揃いながら私はまだ気付きませんでした。気付いたのはあとがきを読み直している時です。蜜姫のモデルは、このシリーズのイラストレーター「三月まうす(みつきまうす)」さんとのこと。
ああ、そうか。そういうことなのか。だからあの耳であのしっぽで
「ちゅーっ★」
なんだ。このネタがあまりストーリーに活かされていないのが少々残念ですがしてやられました。というか、
版権大丈夫ですか。