米澤穂信講演会+リッパーさんOFF会

 米澤穂信さんの講演会とリッパーさん主催のOFF会に参加してきました。

 一番印象に残ったのは「ミステリー時空」という言葉でした。犯人がトリックを用意し探偵が解く本格ミステリーの図式は「幻想」であって、現実ではないという考え方だと解釈しました。「古典部シリーズ」の奉太郎も、「小市民シリーズ」の小鳩君と小佐内さんも、現実を生きようとして、しかし「ミステリー時空」に惹かれてしまうキャラクターのようです。

 会場は約200席あったのですがほぼ満員で盛況でした。ウィンドバードさん 魔王14歳の幸福な電波さんも来られていたようです。

ラノベ系サイト管理人の重鎮たちが集結しているところを見られたのが最大の収穫でした。

政宗九の視点-米澤穂信講演会
http://d.hatena.ne.jp/mmmichy/20060618#1150563857

 ちなみに私は講演会の間中安眠練炭さんの影に隠れて小市民に徹していたのでその「ラノベ系サイト管理人の重鎮たち」なるぁゃιぃ団体の範疇には含まれていないという希望的観測を抱いております。

 食事の後、銭湯経由で白翁さん宅に雪崩れ込んで徹夜でだべっていました。TVアニメ版「涼宮ハルヒ」の録画を見せてもらったり、「げんしけん」を読みふけったり。 平和さんが白翁さん宅からラノリン杯の集計をしようとしていましたが、操作環境の違いから断念していました。

 また、平和さんと学園異能の話をしましたが、ジャンルとかムーブメントよりもっと狭義の話をしているのだと感じました。従来の作品でも類似設定のものはあったでしょうし、将来的に学園異能ライトノベルの主流になる可能性もあるでしょうが、そうした大きな話はひとまず置いておいて、現時点では「『灼眼のシャナ』で味をしめた電撃文庫が2匹目のドジョウを狙って似たような設定の作品を連発してきた」ということで良いのではないかと考えます。