「電撃!! イージス5」で逆瀬川と琴梨がスケボーで下った坂道……かも知れない

 もはやどなたの頭からも忘却の彼方かも知れませんが、谷川流さんのデビュー作の一つに「電撃!! イージス5」というシリーズがあります。

電撃!!イージス5〈Act.2〉 (電撃文庫)

電撃!!イージス5〈Act.2〉 (電撃文庫)

 この「電撃!! イージス5」で逆瀬川秀明(ひーくん)と鴻池琴梨がスケボーでスーパーマーケットまで下るシーンに当てはまりそうな場所を見つけたので、無理矢理写真と文章を合わせてみます。

 場所は西宮市の大社町付近。なお、下記の引用は「電撃!! イージス5 Act.II」の78〜82ページからのものです。

「じゃ、出発だっ」
 号令一発、琴梨は地面を蹴った。

 忘れてた。
 屋敷を出てすぐの道が、急な坂道になっていることを。

 琴梨は絶妙のバランス感覚でスケボーを誘導、進路をまっすぐ坂の下へと向けた。

「☆×÷○△!」と僕
「いえーいっ」と琴梨

「琴梨、ブレーキブレーキ!」
「ないよ、そんなのっ」

 琴梨の操縦によるスケボーはDマニューバなしなのにちっとも速度を緩めず、

直角の曲がり角でもそのままのスピードでターンした。

「ひーくん、次の道、右? 左?」
「……みみ、右っ」

「ほいさっ」
 強烈な横Gとガリガリアスファルトを擦る板の火花が僕の目をくらませる。

 それは恐怖の時間という以外に何も言うことができないくらいの戦慄を僕に与えてくれた。

 県道の制限時速を軽くオーバーしているワンボックスカーを楽勝で追い抜くスケボーに、しかも二人乗りという真似なんかしていれば誰だって生命の危険を感じていいだろう。

スーパーの駐輪場にようやく止まったスケボーを降りたとき、

僕は文字通り腰を抜かしてへたりこみ、そんな僕を愉快そうな笑顔で見下ろしながら琴梨が言った。
「ややっ、ひーくん? 楽しくなかったかい? あたしはすっごい楽しかった!」

  • 注記

 上記の写真のうち幾枚かが「某TVアニメの某シーンにめがっさ似てないかい? どうにょろ?」という疑問を持たれるかも知れませんが、偶然の一致に過ぎず、そこに同一性はないことをあらかじめ断っておきたいけどどうだろう。