京都SFフェスティバルに行ってきました

 京フェスの合宿企画に行ってきました。当日意識朦朧としていた私に根気良くお付き合いして頂いた、一歩さん、TKOさん、石野休日さん白翁さん、どうもありがとうございました。

 色々聞いてきましたが、詳しく書く気力がないのでお目当てだった東浩紀さんの「動ポモ2の部屋」についてちょこちょことメモを。あと「『ひと夏の経験値』について語る部屋」もイタい、でも懐かしい青春の残滓が感じられて良かったです。

  • 動ポモ2の部屋
    • 一番前で大森望さんが盛んに質問されていました。でも東浩紀さんの説には懐疑的。
    • 東京創元社の小浜さんが入り口付近から盛んに質問されてていて、東さんの説にかなり興味を持たれていたようです。
    • ハヤカワSFマガジンの塩澤編集長も入り口付近で東さんの話を長い間聞かれていました。
    • どうも東さんの言説と、ネット上での美少女ゲームファン・ライトノベルファンの主張とはすれ違ってしまっているように思えました。東さんの目的は現実がどう変わりつつあるか、それをメディアやフィクションがどう捉えるかを研究することにあるようで、一部の美少女ゲームライトノベルを評論しているのはその目的のための手がかりに過ぎないように思えました。対してネット上の美少女ゲームファン・ライトノベルファン(私もその1人です)は自分の好きな作品を評価して欲しい訳です。多分。でも評価軸は幾らでもあって良い訳ですし、東さんもそれを肯定しているように見えました。ある特定の作品に東さんの食指が動かないからと言って、即東さんは分かってないとか言うのは、ただの水掛け論を呼ぶだけでは・・・・・・。いや、私も詳しい事情は存じないので偉そうなことは言えないのですが。
    • あと「動ポモ2」の出版が遅れている間に「ゲームのような」「ゲーム的」という言葉が一人歩きしてしまったような気がします。東さんの唱える「ゲーム的」は今回配布された資料を見る限り物語性やドラマツルギーを否定するものとは思えないのですが・・・・・・。最終版の「動ポモ2」が出版されてみないとはっきり分からないですけれども。
    • 「動ポモ」でいうところの「データベース消費」では、もう萌えを説明するには不十分であるとのこと。
    • 参加された方からの質問はとても多く、方向性も多様でした。東さんも律儀にそれらの質問に応えられるので、話題がどんどんシフトして行きました。
    • 中盤で、「ゲーム的リアリズム」と「キャラ/キャラクター」の関係に興味があるのは、どうやら会場で私くらいしか居ないことに気付きました。私ってつくづくマイナー志向です。orz
    • このままではいつまで経っても知りたいことへと話題が行かないので、思い切って3回ほど挙手して質問しました。東さんも丁寧に答えてくださいました。
    • でもやっぱり最後は最終版「動ポモ2」を読んでくださいとのことでした(笑)。楽しみにして待つことにします。