「学校を出よう!」1巻の魅力
学校を出よう!―Escape from The School (電撃文庫)
- 作者: 谷川流,蒼魚真青
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2003/06/01
- メディア: 文庫
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えー、『学校を出よう』は一巻が最高派です。
昔書いた感想文。
http://kaolu4seasons.hp.infoseek.co.jp/hon_7_sinkan.htm#gakkou1
http://maijar.org/sugoi/cgi-bin/page/novel298.html#326
谷川流の文学性つーか現代性つーか作家性つーか、そういうものが一番濃縮されてむき出されている、と思うのですよ。
てか、『学校』の一巻が切実に胸に迫らないなら谷川流を読む必要はない、と思う、人生において。
帰ってきたへんじゃぱSS
http://d.hatena.ne.jp/K_NATSUBA/20070430#1177925819
私は「学校を出よう!」1巻をよく理解できていないので、薦めることができないのです。また「涼宮ハルヒの陰謀」の構成と続きに興味がある人に「学校を出よう!」2巻以降を薦めるにあたって、「学校を出よう!」1巻が足かせになるので叩きました。
実際問題として、ハルヒから谷川流流作品に入った人に「学校を出よう!」を1巻から薦めても、高確率で「つまんね」で終わると思います、感覚的に。だからといって1巻を叩くのは傲慢なことではありますが、とにかく読んでもらわないことにはどうにもならないと考えています。
夏葉薫さんが「学校を出よう!」1巻の重要性を説かれることで、新たに多くの人が「学校を出よう!」を読むのであればそれに越したことはありません。それは私には無理なのでお任せいたします。
- 私にとっての「学校を出よう!」1巻の魅力
とは言いつつ「学校を出よう!」1巻は興味深いです。読み解くことで「涼宮ハルヒの憂鬱」「学校を出よう!」の両方をより多面的に見ることができると思います。思いつくことを箇条書き。
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- 第三EMP学園はなぜ山の上にあるのか
- 第三EMP学園も北高も谷川流さんの母校がモデル。
- 北高は丘の上だが毎日通学できる。日常と非日常が交錯する。
- 第三EMP学園は山中で全寮制。中は非常識のかたまり。そのかわり下界に下りたり、第三EMP学園がほとんど出てこないエピソードがある。
- 1巻:山中と下界を往復
- 2巻:下界
- 3巻:山中
- 4巻:下界
- 5・6巻:山中
- 第三EMP学園はなぜ山の上にあるのか