1日で某作家作品の舞台モデル47箇所を巡るという果てしなく意味のない実地検証

 現在、夏コミ向け同人誌の原稿を作っているのですが、私はその中で某作家作品の舞台モデル47箇所をさも1日で巡れるように書いています。しかし書いている途中で疑問が湧きあがってきました。ちょっとこれは欲張りすぎだ。さすがに47箇所は無理じゃないのか? もしかしたら同人誌を読んで挑戦する人がいらっしゃって、実際にやってみたら不可能で、そうなった時お前はどう責任を取るつもりだ! うん、それはあまりにも無責任です。という訳で6/23に自分の足で可能かどうか実地検証して来ました。以下、その時のメモ書きから抜粋。

    • 10:20、ジュンク堂西宮店で雑誌を立ち読み。あとから考えるとこんなことをしている場合ではなかった。
    • 10:50、津門綾羽町から今津巽町へ移動中、今津駅の南に「今町」という地名があることに気付く。これは朝凪町とともに「朝凪津波」の元ネタではないか?
    • 11:30、9箇所クリア。西宮大橋のピークから眺める六甲山は格別。
    • 11:50、建石町で古本屋に入る。あとから考えるとこんなことをしている場合(以下略)。
    • 12:10、西宮市立平和資料館と郷土資料館で調べもの。あとから考えると(以下略)。
    • 13:10、県道82号の結善町で道を聞かれる。地図を持っていたもののその人の目的地を見つけることはできず。
    • 13:15、名次町で自作地図のミス発見。直さないと……。
    • 13:30、15箇所目クリア。北夙川市民プールはプール開きの直前からなのか自動車が入っていろいろ準備してる。
    • 14:05、大池公園の東屋で休憩。
    • 14:45、21箇所目クリア。播半で変更されたマンション計画図を眺める。
    • 15:15、角石町で某アニメの聖地巡礼の団体さんとすれ違う。何の変哲もないセルフガソリンスタンドを熱心に撮影しているので一発で分かる。
    • 15:30、大久保商店が開いていたので駄菓子を買う。
    • 15:50、27箇所目クリア。柏堂町から鷲林寺までバスに乗る。しまった。土日の夕刻にはもう下りの阪急バスは甲山高校前に行かないのか。むむ、この方面のガイドは難しいなぁ。
    • 16:10、かぶとやま荘着。この時間から山登りをするべきかどうか悩むが、ええい行ってしまえ。
    • 16:50、小笠峠を越える。もうフラフラ。
    • 17:05、大谷乗越から六甲縦走路へ。縦走の人と結構すれ違う。思うのですが、六甲縦走って巡礼みたいなものだよね。
    • 17:35、船坂無線中継所で折り返し。野ばらが茂っていて、冬とは全然違う光景に愕然。夏草に阻まれて大平山の三角点へは行けず。
    • 18:10、県道82号で通りすがりの人に「車に乗って行きますか?」と声を掛けられる。そりゃこの時間に山中をフラフラ歩いていれば心配されるわな。「巡礼ですから」とは言えず、「大丈夫です」と丁寧に断る。
    • 19:00、西宮甲山高校前まで降りてくる。
    • 19:30、甲山の西登山道入り口で日没。完璧に所要時間の見込み違い。でもここまで来たならもう登るのみ!
    • 19:35、ゼエハアと息を切らしながら甲山山頂の広場を横断。早く! 速く! 完全に暗くなる前に下山しないと!
    • 19:45、暗闇の東側登山道を降りて神呪寺着。私は何度も登り降りしているのでなんとかなりましたが初めての人では多分無理です。でも夜景は綺麗でした。
    • 20:10、もう真っ暗なのに甲山橋や仁川ピクニックセンターに親子連れが沢山居る。何故? と思って仁川渓谷を見たら納得。ホタルだ! 水族館や昆虫館では見たことあるけど、自然の川でホタルを見たのは初めてかも。幻想的でした。
    • 20:15、38箇所目クリア。仁川テニスクラブで折り返し。
    • 20:30、甲山森林公園に入る。月明かりだけが頼りだけど、道に樹木が被さっているともう何も見えない。
    • 20:50、上ヶ原浄水場まで降りてくる。あとは街灯と人家の灯りで不自由なく歩けるのでホッと一息。
    • 21:00、関西学院大学の建物の幾つかを管理人と思しき人が戸締りしている。
    • 21:45、45箇所目の広田神社着。もう境内に入る元気なし。鳥居まで行けば、巡ったことになるよね?
    • 22:00、市民運動場を通って国道171号へ。やたっ!12時間で47箇所回れた! 頑張ったぞ、自分。よくやった、自分。せっかくだからと記念にフォルクス西宮店でステーキを食べる。
    • 23:30、もうバスもないので、足の調子と相談しながら徒歩で西宮北口着。

 という訳で同人誌には、ここに書いてあることは可能である! 私は実際にやった! と胸を張って書けます。良かった良かった。しかしまぁ、我ながら何を馬鹿なことをやっているのだか……。