「鋼殻のレギオス」英訳において危惧すること

 などと深刻なタイトルを付けましたが、ネタですのでお気軽にお読みください。

 最近、雨木シュウスケさんの「鋼殻のレギオス」にはまりました。

鋼殻のレギオス (富士見ファンタジア文庫)

鋼殻のレギオス (富士見ファンタジア文庫)

 大変面白いシリーズなのですが、ひとつ気がかりなことがあります。本作の主人公レイフォンは作中において数人の登場人物から「レイとん」という愛称で呼ばれています。しかしこの「レイとん」というニュアンス、本作が仮に将来何らかの形で英訳された場合に、英語でうまく再現できるのでしょうか。

 まず一つ目の問題が、英語にはひらがなとカタカナがないということです。「レイトン」ではなく、あくまで「レイとん」であることを英語で表現するのは難しいでしょう。

 しかし二番目にさらに難しい問題があります。そう、実は「レイトン」というのは英語圏では特に珍しい名前ではないのです。つまり英語圏の人は「レイフォン」を「レイとん」と呼ぶのを聞いても、それが愛称ではなく「なぜ違う『レイトン』という名前で呼ぶのだろう」と解釈してしまう可能性が高いのです。

 さあどうするレイとん?表紙を賭けたコンテストをやっている場合じゃないぞ。

 ああ、でも「レギオス」の世界観って英語読みじゃなくてドイツ語読みの名前が多いので、大して問題にならないかな。「ZUELLNI」が「ツェルニ」ですからね。ウーウムラウト