「鋼殻のレギオス」英訳において危惧すること
などと深刻なタイトルを付けましたが、ネタですのでお気軽にお読みください。
最近、雨木シュウスケさんの「鋼殻のレギオス」にはまりました。
- 作者: 雨木シュウスケ,深遊
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/03/01
- メディア: 文庫
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大変面白いシリーズなのですが、ひとつ気がかりなことがあります。本作の主人公レイフォンは作中において数人の登場人物から「レイとん」という愛称で呼ばれています。しかしこの「レイとん」というニュアンス、本作が仮に将来何らかの形で英訳された場合に、英語でうまく再現できるのでしょうか。
まず一つ目の問題が、英語にはひらがなとカタカナがないということです。「レイトン」ではなく、あくまで「レイとん」であることを英語で表現するのは難しいでしょう。
しかし二番目にさらに難しい問題があります。そう、実は「レイトン」というのは英語圏では特に珍しい名前ではないのです。つまり英語圏の人は「レイフォン」を「レイとん」と呼ぶのを聞いても、それが愛称ではなく「なぜ違う『レイトン』という名前で呼ぶのだろう」と解釈してしまう可能性が高いのです。
さあどうするレイとん?表紙を賭けたコンテストをやっている場合じゃないぞ。
ああ、でも「レギオス」の世界観って英語読みじゃなくてドイツ語読みの名前が多いので、大して問題にならないかな。「ZUELLNI」が「ツェルニ」ですからね。ウーウムラウト。