身も蓋もない言い方をすれば、早い話がいわゆる神秘的な無表情系ってやつ


 玲朧月さんがあらかじめ「独断と偏見」と断わられている訳ですが、ここで「キノは?」「ブギーポップは?」とツッコミが入らなかったのは注目に値することではないでしょうか。

「無表情っ娘」という言葉をただ単に「無表情な」「娘」と捉えるならば、キノだってブギーポップだって十分その範疇に入るはずです。けれどもライトノベル読みの人は(というオタクな人全般にいえるかも?)リア・ガーネットや長門有希、あるいは

坂崎嘉穂や

ネレイド

でも構わないのですが、そうしたキャラクターとキノ、ブギーポップを、同じ無表情でありながら別系統のキャラクターであるとあらかじめ了解済みなのです。つまり上記の「無表情っ娘」という言葉は単に日本語で「無表情な娘」という意味ではなく、ライトノベル読みな人々の共通認識に基づいてもっと限定された意味で使われているのです。

・・・・・・いや、考えすぎかも知れません。伊里野加奈が挙げられていないですし。