萌え宇宙論序説
狂詩曲の果てに-「萌え要素」の性質について
http://d.hatena.ne.jp/minap/20060110/e1
おお、ついに「萌え」も量子論に到達したのですね。
ところで私は萌え宇宙の誕生の方に興味があります。萌え宇宙が時間と共に膨張していることが観測から確認されていることは、ご存知の方も多いと思います。時間と共に膨張しているということは、時間を遡れば萌え宇宙はある時点で1つの点に収束します。この点はビッグバンと呼ばれ、ビッグバンから始まる図1のようなモデルをビッグバン萌え宇宙論と言います。
図1
しかしこのモデルには大きな欠点があります。すなわち、ビッグバンの時点と、現在私たちがいる膨張し続ける萌え宇宙のところとでは明らかに状態が違うのです。私たちがいるところは面になっているのに、ビッグバンのところは尖っている、これは現在の萌え宇宙に存在する法則がビッグバンでは成り立たないことを意味しています。これを「ビッグバンが特異点である」と言います。
この特異点の問題は萌え宇宙論最大の難問と言われ、多くの研究者の頭を悩ませてきました。
そこに近年、大きな注目を集める仮説が登場しました。それが「萌え時間2次元説」です。この説によると萌え宇宙の時間は従来考えられていた1次元の時間(現実時間)ではなく
萌え時間 = A + Bi
A :現実時間、Bi:虚構時間、B:萌え強度、i:萌え単位
と仮定されます。萌え時間は現実時間Aと虚構時間Biの2つの次元を持っているのです。虚構時間Biは普段生活してるぶんにはほとんど考慮しなくても良いものです。しかし萌え波動関数によると(スペースが足りないので詳しい説明は省きますが)、時間のスケールが極めて小さい条件では現実時間Aに対して相対的に大きくなります。ちょっと難しいでしょうか。図で説明しますね。
図2
図2は萌え時間の仮定を導入した場合の萌え宇宙の始まりのモデルです。萌え宇宙の始まりの局所的な時間では虚構時間Biが大きくなりますが、この虚構時間Bi内でも萌え宇宙は膨張しています。しかし虚構時間Biは見えないため、現実時間Aのみから見ると時間軸が縮まったように観測されるのです。
この結果、ビッグバンのところは丸まって、現在私たちがいる膨張し続ける萌え宇宙のところと同じ面で繋がります。(専門的に言うと、同じ微分方程式が成り立つということです。)すなわち、ビッグバンが特異点ではなくなるのです。
おお、素晴らしいです。特異点問題が解決しました。
しかし「ちょっと待て、虚構時間Biというのはどこから湧いて出たんだ」「時間が2次元ある訳ないだろ」と思われる方もいらっしゃるでしょう。はたして2次元目の時間、虚構時間はどこから来たのでしょうか?
これについても近年有力な説が登場しています。すなわち「現実宇宙は距離が3次元(空間)であるが萌え宇宙は2次元(平面)である。減った1次元が時間に回されているのである」という考えです。
- 現実宇宙 距離:3次元、時間:1次元
↓距離から時間に1次元シフト
- 萌え宇宙 距離:2次元、時間:2次元
そう!萌え宇宙が2次元なのは、こうした壮大な理由があるのです。さらに時間が2次元あるということは時間軸を
現実時間 ⇔ 虚構時間
と切り替えることで萌え宇宙に明確な始まりや終わりを無くすことができる可能性を示唆しています。萌え宇宙は始まりも終わりも無い永遠のパラダイスなのです。
済みません、嘘です