デッサンとデフォルメを分けて考える
REVの日記-"リーフの絵柄"
http://d.hatena.ne.jp/REV/20060111#p3
デッサンとデフォルメのお話ですか。キャラクターイラストの描き方に「これが正解!」なんてものはないと思いますが、私の場合は2次創作で色々なデフォルメを描き分けるために、デッサンとデフォルメを分けて考えています。
- デッサン :写実的な部分。流行に関係無し。練習しておいて損はなし。
- デフォルメ:意識的に歪めている部分。流行が激しい。
- イラスト=デッサン+デフォルメ
天才的な人ならばこれらを分けて考えなくても描けるのかも知れませんが、私の場合デッサン狂っていると、どんなにデフォルメに凝っても駄目です。骨の無い軟体動物みたいになってしまいます。
ちなみに「デッサン狂い」というのは意識的に歪めている訳ではないのに歪んでしまっていることです。デッサンが狂っているのとデフォルメとは別次元の問題です。デッサンが歪んでいるのに「これはデフォルメなの!」と言い張るのは愚の骨頂だと思います。とはいえデッサンというのは本当に難しくて、プロの方の作品でさえ「あちゃー」と呟いてしまうことが少なくないですし、まして私のようなアマチュアでは言わずもがな…。
で、私の2次創作イラストの描きかた。まずプロの方のイラストを見て「どこまでがデッサンで、どこからがデフォルメなのか」を考えます。そして自分でデッサンを描き、その上に「ここがデフォルメだ」という部分を真似て乗せていく訳です。
- 元の絵 :デッサン=プロの方、デフォルメ=プロの方
- 2次創作:デッサン=自分、デフォルメ=プロの方の真似
説明するのが難しいのですが、2次元の絵を一度3次元で捉え直して、もう一度2次元に還元するような感じです。こうすれば理屈上はいろいろな方のデフォルメで描く事ができます。あとは腕次第。
まぁ、劣化コピーと言われればそれまでなのですが、いろいろなデフォルメを真似するのは楽しいものです。デッサンさえしっかり身に付けておけばデフォルメの流行が移っても追随して行けますし、結構便利だと思います。
一番苦労するのは目と目の間隔でしょうか。どうしても似ないので元の絵に定規を当てて測ってみると、自分で考えていたのと全然違う値になっていて愕然としたり。あと自分で改めて見てみると鼻や口のデフォルメがあまり上手く写し取れていないですね。
え?お前のデッサンはやっぱり歪んでるって?精進いたします……