学園異能の周辺を徒然と

  • 現代学園異能とかで、異界への参入が「覚醒」のイメージで語られる(場合がある)ことにふと違和感を覚えました。むしろ彼岸へ向かうわけですから、それは催眠的意識領域への移行なのではないかと。


BLUE ON BLUE(XPD SIDE)-日々雑感060901
http://d.hatena.ne.jp/crow_henmi/20060901#1157121762

「催眠的意識領域」というのが「無意識」のことならば、甲田学人さんの「断章のグリム

が当てはまるのではないでしょうか。1巻しか読んでいませんが、例えば杜塚眞衣子の「異界への参入」は「無意識へのダイブ」と解釈できると思います。まぁ甲田学人さんの場合は学園異能だからというより、ユングを元ネタにしているからそうなったのでしょうけれども。

 「無意識へのダイブ」というと、私はあざの耕平さんの「Dクラッカーズ

を連想しますが、これってそういえば学園異能の男女を入れ替えたようなシチュエーションですね。少女が「こちら」に居て、少年が「あちら」に居る。あ、でも姫木梓は最後まで異能な力を持ちませんね。むしろ高瀬彼方さんの「カラミティナイト」

カラミティナイト (ハルキ文庫)

カラミティナイト (ハルキ文庫)

学園異能の男女を入れ替えたような作品かな? 沢村智美はうじうじ悩むし。

 それにしても……「学園異能」は「デビルマン」の強い影響を受けていると思いますが、「学園異能」よりむしろ「Dクラッカーズ」や「カラミティナイト」の方がデビルマンっぽい感じがするのは何故なのでせう。