GOSICKII読後備忘録
「GOSICK II」読了。
GOSICK〈2〉ゴシック・その罪は名もなき (富士見ミステリー文庫)
- 作者: 桜庭一樹,武田日向
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2004/05
- メディア: 文庫
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ドイツ語版も出てきたので貼っておきましょう。
Gosick 02: Verbrechen ohne Namen
- 作者: Kazuki Sakuraba,Hinata Takeda,Jens Ossa
- 出版社/メーカー: Tokyopop Gmbh
- 発売日: 2007/03
- メディア: Perfect
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このテーマは「赤朽葉家の伝説」で急に出てきた訳ではなくて、2004年の時点ですでにあったんですね。この数ヵ月後に「推定少女」で始まる地方都市シリーズも、多分このテーマが下敷きにあります。
- 母親が残した謎を娘が解く
「赤朽葉家」で繰り返される構図。
またヴィクトリカの場合、事件で謎が残らなければ自分が産まれていない訳で、謎を解くことで「自分とは何者なのか」という課題に向き合うことになります。これはヴィクトリカにとって通らなければ行けない道、通過儀礼譚なのです。
ヴィクトリカは恐らく「成長する探偵」でありましょう。背は伸びないかも知れないけど。
- 夜空に満天の星
かわりに夜空が――満天の星が輝く夜空が、視界いっぱいに広がった。
「AD2015 隔離都市」「Girl's Guard」「赤朽葉家の伝説」にも出てくるフレーズ。私の頭の中で大都市と地方都市とソヴュールの空がつながりました。
長編+短編の富士見フォーマットをうまく使っています。
- 全体に思うこと
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- 「赤朽葉家」が出る前に限界小説書評-価値と論理の交叉点『GOSICK V』を書いていた笠井翔さん、さすがであります。