「青年のための読書クラブ」読了メモ

青年のための読書クラブ

青年のための読書クラブ

少々のネタバレあり。

  • 少女の移動
    • マリアナの移動、髪の色、およびミシェールとの関係は「ブルースカイ」のマリー(と祖母)に似ている。
  • 赤×ピンク
    • 桜庭作品にみられる「赤×ピンク」(女の子×女の子)の関係は「一番星」の加藤凛子と山口十五夜で一番よく現れている。凛子が現実(赤)側、十五夜がフィクションを演じる(ピンク)側。
  • 二重の繰り返し構造
    • 各章での物語の小さな繰り返し。
    • その小さな繰り返しを回収する(?)大きな繰り返し。ミシェールの読書クラブ「哲学的福音南瓜」で禁書が読まれる(→「読書倶楽部」で禁書が書かれる)→謎の喫茶店「慣習と振る舞い」で禁書が読まれる。この構造は「竹田くんの恋人」「赤朽葉家の伝説」と似ている。
  • その他
    • 烏丸紅子が「赤朽葉家」の万葉に似ている。
    • 1980年代に「パラパラ」って言ったかなぁ?
    • 五月雨永遠がセシル先生と似ているかも。(待て)