もはや、青は藍より出でるとも限らず

 安眠練炭さん薦められて神戸市立博物館の「特別展 西洋の青 プルシアンブルーをめぐって」を見に行ってきました。ガ……ガラガラ。私も含めて見学者が5〜6人しかいないような状態でした。内容は素晴らしいんですけどね……(汗)。

 江戸時代の色見本とか、絵の具箱とか、なかなか見ることの出来ない貴重なものが見れました。犯科帳なんて初めて見ましたよ。「犯科帳」って時代劇のタイトル上にしか存在しないのかと思っていましたが、実在して、しかも国指定の重要文化財だったなんてご存知でしたか、奥さん!?

 しかし18世紀初めに発見されたプルシアンブルーが西洋絵画にも浮世絵にも大きな影響を与えているとは。もはやフェルメールの青とドラクロワの青を単純に比較してはまずそうです。

 ところでドラクロワといえば「人類は衰退しました」P126〜127の山崎透さんのイラストはドラクロワの「民衆を導く自由の女神」の構図を引用したものですが、この引用の意図って何なのでしょう。エナミカツミさんが「バッカーノ!」でノーマン・ロックウェルを引用するのはなるほど〜と思うのですが、このドラクロワの引用は意図を図りかねます。深い意味はなくて、単純にピラミッド型の安定した構図が好みなのでしょうか。

  • 追記

 神戸市立博物館に行った後、南京町で椰子の実ジュース(椰子の実に穴を開けてストローを挿しただけの豪快なジュース)を探したのですが見つかりませんでした。5、6年前に行ったときはあったのに。今はもうないのでしょうかね。