女子更衣室vs秘宝館 - 桜庭一樹自伝エッセイ「絶望が花よ」

「いま、大事なことを思い出しました。聞いてください。女子更衣室の真実を」


桜庭一樹「絶望が花よ」

オール讀物 2008年 03月号 [雑誌]

オール讀物 2008年 03月号 [雑誌]

 桜庭一樹の次回作と、その他関連事項 - SSMGの人の日記で、「オール讀物」2008年3月号で桜庭一樹特集が組まれていることを知り、立ち読みし始めたのですが「あ、これは買っても損はないや」と購入してきました。新作短編「冬の牡丹」、自伝エッセイ「絶望が花よ」、浅田次郎さんとの対談などが載っています。

 んでもって冒頭で引用した自伝エッセイ「絶望が花よ」ですが、素晴らしいです。「女子更衣室vs秘宝館」の闘いに圧倒されました(←意味不明ですが、詳しくは……読んでみてください)。もしあなたが「高等学校の女子更衣室」という言葉の響きに甘美な印象を抱いていたとしたら、絶望へと突き落とされることでしょう。

犠牲となったのはただの飴だった。しかし、あれが暴力というものの正体だ。


桜庭一樹「絶望が花よ」