富士ミス版直木賞帯入手

　ようやく富士見ミステリー文庫版の桜庭一樹さん直木賞受賞帯を入手しましたので、手始めに「B-EDGE AGE」シリーズに付けて見ました。

　少女が描かれることの多い桜庭作品の中では珍しい、BL風味の法廷サスペンスです。

あくまでも攻め手は検察側。ぼくはまるで、武器を持たずに決闘の場に踊り出た騎士だ。うなり襲ってくる魔剣≪EXカリバー≫を、左手の盾で受け止めているが、ぼくの右手には、剣がないんだ。このままじゃ……逆転要素がなきゃ、じきに盾で払いきれなくなる。そう……こっちには決め手がないんだ。血飛沫を上げ、勝利に導く武器が……

桜庭一樹「B-EDGE AGE 獅子たちはアリスの庭で」P196

　ところでこのシリーズの1巻にAmazonのマーケットプライスで高値が付いているとni-toさんのところで見たので、今日確認してみましたら、4300円でした。むー、どうなんでしょう。別にその値段で取引が成立するならとやかく言える立場ではないのですが、個人的には、入手されたい方は古本屋を探し回ることをお薦めします。そんなに希少な本ではないですよ……。

獅子たちはアリスの庭で―B‐EDGE AGE (富士見ミステリー文庫)

獅子たちはノアの方舟で―B‐EDGE AGE (富士見ミステリー文庫)