「学校を出よう!」4巻冒頭の池と神社

 今回の情報は元々kiyomon229さんから教えて頂いたもので、既に同人誌「平和の温故知新×谷川流本」に書いているのですが、Web上では明確に出していなかったので改めて書きます。

しばらく近所をぶらぶら歩いていたことを思い出す。その時、家にも周囲の風景にも違和感はなかった。意味もなく神社にお参りして、それから高校の近所にある大きな池を眺めていた。脚とクチバシの長い白い鳥が水面から突き出た杭にとまっているのを見ながら、あの鳥が飛び立つまで観察していようと思ったものの鳥はいつまでもじっと動かず、数花は根負けしてその場を立ち去った。今も鳥はまだ同じ場所にいるのかもしれない。


谷川流学校を出よう!」4巻P18

 ここで登場する「高校の近所にある大きな池」と「神社」のモデルは西宮市高座町の新池と大社町廣田神社(広田山公園)の可能性が高いです。


  • 根拠
    • 高座町新池では「脚とクチバシの長い白い鳥が水面から突き出た杭にとまっているのを」見ることができる。


      • ちなみに「脚とクチバシの長い白い鳥」はコサギという鳥で、新池、広田山公園では一年中見ることができます。


    • 学校を出よう!」1巻の主人公・高崎佳由季、2巻の主人公・神田健一郎、3巻の主人公・光明寺茉衣子の住んでいる場所のモデルが、いずれも新池の北側にある上ヶ原である(佳由季と茉衣子は同じ学校の寮に住んでいるので、同じ場所に住んでいるのが当たり前と言えば当たり前なのですが)。
    • 谷川流さんは自称「タイガースマニア」であるが、廣田神社はタイガーズが毎年勝利祈願をする神社である。

 また、新池が「朝比奈ミクルの冒険」に登場しているなど、谷川流作品でしばしば舞台モデルとなる地域の中にあり、ここが「学校を出よう!」4巻冒頭の舞台モデルであるとするのが妥当だと考えております。