西宮市南北バスが実現すると「早朝強制ハイキング」は珍しい光景になる?

 西宮の南部と山口地域を結ぶ「南北バス」実現の見通しは、、、?
 昨年、西宮市の事業としての試験運行(阪急バスはこれを落札しただけですよ)がなされ、その後たいした情報も広がってないのが現状です。大方のみなさんは、何もせずとも阪急バスが路線を運行してくれるだろう、、、くらいにしか思っておられないかもしれません。ところが、ことはそんな簡単なことではありません。

 どうにも合点のいかないことがいくつかありますので、ちっと書き留めます。

(中略)

●市が早期決着を急ぐ訳。

◇これは間違いなく「高校の入試制度改革」が絡んでいる。簡単に言うと山口中学生が、西宮甲山高校または西宮北高校へ行くには、南北バスが絶対必要条件になる。


「南北バス」最新情報 - JLC自然塾
http://plaza.rakuten.co.jp/joyfullifeclub/diary/200805110002/


 なるほど、確かに南北バスの本格運行が実現した場合、北部山口地区の中学生の多くは南北バスの沿線となる甲山高か西宮北高に進学することになるでしょうね。すると必然的に南部から甲陽園駅経由で北高に通う人は少なくなる訳で、3年経過して生徒が入れ替わる頃には甲陽園から北高まで「早朝強制ハイキング」する光景は珍しいものになるかも知れません。

 仮にそうなった後で「涼宮ハルヒの憂鬱」を読んだり見たりする人にとっては、「早朝強制ハイキング」はイメージすること自体が難しいものになるでしょう。


「ねえ、キョン。どうしてこのアニメでは北高に通うのにみんな甲陽園から歩いてるのかしら」
「それはだな。昔は南北バスなんてなかったからだ。甲陽園が最寄駅だが、北高方面にはバスで行きにくいからな。大抵の北高生は実際に甲陽園から歩いてたのさ」
「はぁ? つくならもっと上手いウソをつきなさいよ。バカじゃないの?」
「な、俺のどこがバカなんだ」
「いい? キョン。あんたがバカだってよーく説明してあげるから。甲陽園から北高まで高低差はいくらぐらいあると思う?」
「150mくらいじゃないのか」
「正解。じゃあ高さ150mというと、ビルにすると何階分あるか分かる?」
「30階……いや、35階くらいだろうな」
「そうよ。35階よ! 毎朝、ほとんどの生徒に、ビルを35階歩いて登らせる県立高校が、どこの世界にあるって言うのよ!」
「だからマジでここに」
「ふざけんなっ!」


 まぁ普通、信じてもらえないよな。常識的に考えて。