震災ハルヒ仮説・概要
以下に書くことはおよそ一ヶ月前に考え付いたものです。が、すべてを逐一説明していくと膨大な文章量になってしまい、いつまで経っても発表することができないので、とりあえず要点だけ箇条書きしたものを出します。
- 概要及び対象
学校を出よう!―Escape from The School (電撃文庫)
- 作者: 谷川流,蒼魚真青
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2003/06/01
- メディア: 文庫
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- 作者: 谷川流,いとうのいぢ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2003/06/01
- メディア: 文庫
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- 上記作品の続編やメディア展開作品は、考察を簡略化するために、とりあえず対象としない。
- 確認済み、確定的なこと
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- 主人公が主な舞台となる地域から一旦別の都市に行かされ、そこで都市の損壊を見せられる。主舞台に戻った後、クライマックスにおいて、主人公の通う学校の校舎が前述の都市と同じ原因で損壊する。
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- 舞台モデル
- 仮定
- 仮説
以上の「確認済み、確定的なこと」及び「仮定」から次のような仮説を考える。
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- 「学校を出よう!」は震災時に被害の大きかった神戸と西宮(北高)のイメージを重ね合わせているのではないか? だから損壊するのを見せられた都市(神戸)と同じ原因で、戻った第三EMP学園(西宮北高)の校舎も損壊するのではないか?
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- 一方、西宮、とりわけ西宮北高からは大阪がよく見える。震災時に被害の大きかった西宮(北高)と、そこから見える被害の小さかった大阪。この光景のギャップが「涼宮ハルヒの憂鬱」における「閉鎖空間」のヒントになったのではないか? すなわち
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- 震災時に大阪を見て、大阪でも西宮(もしくは神戸)のような大きな被害がでる場合を想像したのが、都市における「閉鎖空間」ではないか?
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- 震災時の西宮北高を見て、大阪のような小さな被害で済む場合を想像したのが、北高において「閉鎖空間」を脱出した後の日常ではないか?
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- ただし、谷川流作品によく見られる「閉鎖空間」のような多重世界観には、作者の好きなSF諸作品からの影響も非常に大きいと考えるのが妥当である。
- 補足
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- 上記のうち「仮定」「仮説」は間違っている可能性がある。
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- 「確認済み、確定的なこと」は間違っている可能性がほとんどない。これを、「仮定」「仮説」と分けたのは、「仮定」「仮説」が間違っていた場合でも、考察の後戻りを少なくするためである。
- 作者: 斎藤環
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2008/07/04
- メディア: 単行本
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