ブルースカイのページ配分

 こちら桜庭一樹さんの「赤×ピンク」と「ブルースカイ」を同じ分類にしましたが、この2作は各章のページ配分がだいぶ違うことに気付きましたので、ちょっとメモ。

赤×ピンク (ファミ通文庫)

    • File.1:76ページ
    • File.2:90ページ
    • File.3:112ページ

ブルースカイ (ハヤカワ文庫 JA)

    • 第一部:186ページ
    • 第二部:120ページ
    • 第三部:60ページ

 「赤×ピンク」のページ配分はごく普通です。「File.3」が「File.1」の1.5倍ありますが、これくらいは良くあることでしょう。

 一方、「ブルースカイ」は極端に偏っています。しかもほぼ3:2:1の比率になっていることからして意図的なものではないかと思います。先に進むほど加速していくような効果を狙っているのでしょうか。

 と、ここまで書いて、「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬうけない」と「荒野の恋 第一部」も3章構成になっていることを思い出したので、ページ数をメモしておきます。

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)

    • 第一章:108ページ
    • 第二章:76ページ
    • 終章:14ページ

荒野の恋〈第1部〉catch the tail (ファミ通文庫)

    • 一章:82ページ
    • 二章:81ページ
    • 終章:50ページ

 あれあれあれ?

 2冊とも3章目が1、2章よりぐっと短いのですね。終盤をコンパクトに締める傾向があるのかも知れません。章立ての区切りが物語展開の区切りと必ずしも一致する訳ではないですけれども。