桜庭

ちょっと早まったかな

桜庭一樹さんの一連の作品を「地方都市シリーズ」として勢い込んではてなキーワードに登録したのは良いのですが、登録するべきではなかったのではないかと思い始めています。そもそも「地方都市シリーズ」というのは内輪での呼び方に過ぎず、繰り返し使って…

これぞ桜庭一樹流、戦後少女民俗史

赤朽葉家の伝説作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/12/28メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 148回この商品を含むブログ (506件) を見る あけおめことよろでございます。 桜庭一樹さんの「赤朽葉家の伝説」は、予想していたより遥かに…

これが今年最後に読む本になりそうです

赤朽葉家の伝説作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/12/28メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 148回この商品を含むブログ (506件) を見る 桜庭一樹さんの新刊「赤朽葉家の伝説」は12/28頃発売予定のようですね。果たしてこれは「地方都…

どちらの「秋」が先か

小市民シリーズ 春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2004/12/18メディア: 文庫購入: 16人 クリック: 414回この商品を含むブログ (658件) を見る夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)作者: 米…

メモ

「竹田くんの恋人」 水菜:ゲームの世界→秋葉原へ キラシャンドラ:ゲームの世界→秋葉原へ 林太郎:秋葉原の少年 「赤×ピンク」 まゆ:地方都市→六本木へ ミーコ:地方都市→六本木へ 皐月:六本木の少女(中身は少年) 「推定少女」 カナ:地方都市→秋葉原へ…

「竹田くんの恋人」についてはもっとじっくり考えていきたい

これは『赤×ピンク』や『推定少女』、引いては『砂糖菓子の弾丸は貫けない』に繋がる桜庭一樹の源流が確かにあるのだな。先日読んだ『AD2015隔離都市 ロンリネス・ガーディアン』にも通じる、すなわち“少女”と言う記号化された、言い換えれば虚構化された存…

「世界の果て」は鳥取にあった・・・・・・訳ないか

ひょんなことから鳥取砂丘に行ってきました。そこで思ったこと。 ・・・・・・はっ!? この砂丘はひょっとして「竹田くんの恋人」竹田くんの恋人―ワールズエンド・フェアリーテイル (角川スニーカー文庫)作者: 桜庭一樹,みさくらなんこつ出版社/メーカー: 角川書店…

地方都市にきっといるよ、現実的な女のコ

竹田くんの恋人―ワールズエンド・フェアリーテイル (角川スニーカー文庫)作者: 桜庭一樹,みさくらなんこつ出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2002/08/31メディア: 文庫 クリック: 32回この商品を含むブログ (29件) を見る 桜庭一樹さんが人気を獲得する前の…

『犬はどこだ』の、あまりまともではない感想

犬はどこだ (ミステリ・フロンティア)作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2005/07/21メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 29回この商品を含むブログ (244件) を見る 以下の文章は米澤穂信さん著「さよなら妖精」「犬はどこ…

地方都市の少女が大都市に出ていく物語についてのメモ

関連エントリー: 用意するものは人身御供論と実弾です、とうんちく好きは言った 「赤×ピンク」以降の桜庭一樹作品をゲーム的リアリズムの実現方法から分類してみる 少女七竈と七人の可愛そうな大人 少女七竈と七人の可愛そうな大人作者: 桜庭一樹出版社/メ…

用意するものは原作・展開メディア両方への理解とタイミングです、と静香は言った。

桜庭一樹「少女には向かない職業」ドラマ化 やるならば原作の良さを活かしてしっかり作って欲しいですね。メディア展開って、成功すると凄まじい効果があることを最近思い知らされましたので。 桜庭一樹さんの作品はまだまだGOSICK以外の知名度が低いと思う…

用意するものはゴスロリと薔薇の名前です、とヴィクトリカは言った

一本足の蛸-名探偵としてのヴィクトリカ http://d.hatena.ne.jp/trivial/20060224/1140792227 『GOSICK V』/価値と論理の交叉点 http://www.so-net.ne.jp/e-novels/hyoron/genkai/006.html 面白いですね。いまだミステリーの知識が浅いのですが、ミステリー…

物語が失われた時代に「荒野の恋」はどう読まれるのか

「荒野の恋 第二部」を読んでから2週間ほど経つのですが、未だに感想がまとまりません。荒野の恋 第二部 bump of love (ファミ通文庫)作者: 桜庭一樹,ミギー出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2006/01/30メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 29回この…

ヴィクトリカのスーパードルフィー

なんだか、ずっと「ヴィクトリカ」「スーパードルフィー」で検索してこられる方がいらっしゃるようです。済みません、ファンタジアバトルロイヤルは買っていたのですが、なかなかここに書く時間がなかったんですよぅ。(言い訳) で、件のヴィクトリカのスー…

ブルースカイのページ配分

こちらで桜庭一樹さんの「赤×ピンク」と「ブルースカイ」を同じ分類にしましたが、この2作は各章のページ配分がだいぶ違うことに気付きましたので、ちょっとメモ。赤×ピンク (ファミ通文庫) File.1:76ページ File.2:90ページ File.3:112ページ ブルースカ…

「赤×ピンク」以降の桜庭一樹作品をゲーム的リアリズムの実現方法から分類してみる

野性時代Vol.26 http://www.kadokawa.co.jp/sp/200310-02/ の特集「大人のためのキャラクター小説〜ライトノベルのその先へ」に掲載されている桜庭一樹さんのインタビューを読みました。なかなか興味深いことが書かれています。インタビューによると 「赤×ピ…

まんが・アニメ的リアリズムを集めるとゲーム的リアリズムになるのか

ファウスト Vol.6 SIDE―Aファウスト Vol.6 SIDE―A (講談社 Mook)作者: 奈須きのこ,竜騎士07,錦メガネ,上遠野浩平,乙一,佐藤友哉,西尾維新,清涼院流水,東浩紀,渡辺浩弐出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/11/29メディア: 新書購入: 2人 クリック: 29回この…

「ライナスの毛布の機能」についての無駄な深読み

新城カズマさんの「サマー/タイム/トラベラー」サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)作者: 新城カズマ,鶴田謙二出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2005/06/16メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 560回この商品を含むブログ (353件) を見るを読…

より普遍的な

玲朧月さんが書かれていることに反応。 次の言葉には結構考えさせられるところがあります。 「時代を超えて残るのは本物だけだ」 ブームが過ぎようとも業界が壊れようとも本当に面白い作品は後に残るに違いない。 「本物」という言葉に語弊があるとするなら…

青空

ブルースカイ (ハヤカワ文庫 JA)作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2005/10/07メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 57回この商品を含むブログ (265件) を見る 桜庭一樹さんの「ブルースカイ」、読了。感想はまず本体の「読了記」に書きました。…

京フェス「リアル・フィクションとは何か?」レポ

書きたいネタが山積みなのですが、1つ1つ順番に書いていきましょう。まずは10/8に開催された「京都SFフェスティバル2005」の本会企画「リアル・フィクションとは何か?」のレポートです。 驚きのオープニング 司会は三村美衣さん。出演は桜坂洋さん、新城…

「赤×ピンクの関係」と「子×親の関係」というアイデアメモ

「女の子×女の子」で 「赤×ピンク」の関係とは、つまり「赤」のキャラクターにとって「ピンク」のキャラクターが〈移行対象〉としてあることを示すということだろう。 と書かれていますが、これは桜庭一樹さん作品において「通過儀礼」を見出そうとする時に…

桜庭さん作品論メモ

simulaさん(id:simula)の『赤×ピンク感想』 http://d.hatena.ne.jp/simula/20051008/p1 ライトノベル・ファンパーティー内、蟲森さんのコラム『桜庭一樹「女の子×女の子」』 http://lanopa.sakura.ne.jp/project/girl.html 「女の子×女の子」を読んだ後に大…

用意するものは人身御供論と実弾です、とうんちく好きは言った

桜庭一樹さんの「少女には向かない職業」のかなり偏った感想です。「少女には向かない職業」のほか、「赤Xピンク」「推定少女」「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」のネタバレありです。

とりあえず

少女には向かない職業 (ミステリ・フロンティア)作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2005/09/22メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 37回この商品を含むブログ (313件) を見る 「少女には向かない職業」の感想は本家の方に…

感服いたしました

少女には向かない職業 (ミステリ・フロンティア)作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2005/09/22メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 37回この商品を含むブログ (313件) を見る ようやく読みました、桜庭一樹さんの「少女に…